2008年5月10日土曜日

これも時代か。

今日の日記もシェンムーネタだけど

始めに、シェンムーを知っている人知らない人も

この動画を観て欲しい。

この動画だけでいいから観て下さいお願いしますw





この動画はシェンムーを紹介しているいわゆるPVってやつです。

シェンムーっていうと総製作費70億というイメージが強いと思う。

それに売上げ的に失敗作だっていうイメージも強いのかな・・・。

だけど、上の動画を観てもらって分かる通り、作りこみがハンパないんだよね。

街の細部から一人一人の設定や一日の生活、行動など。

他の作品と違って名前がちゃんとあるし、テキトーにうろうろしているわけでもない。

しっかり名前もあり、家族構成もあり、今日はどこへ行って何時に帰るなど、

その世界の中で正に生きているんだぜ。

コレは正直すごいぜ・・・?

ゲーセン行けばゲームができて、コンビニ行けば物が買えて、

自販に金入れれば飲み物が買えて、ガシャポンも金を入れればできるという。

こんなゲーム他にあるか?

あれから10年近く経つけどこれほど作りこまれた作品は未だにないぜ。

この作りこみだけでも評価に値すると思うんだぜ、俺的には。

何しろおれは箱庭ゲーが大好きなヤツだから、堪らなかったねこの作品は。

箱庭ゲーの最高峰だしな。


龍が如くでその意思が受け継がれたなんて言われているみたいだけど、

正直あんなんで受け継がれたとは到底言えないだろうと。

龍が如くは俺もそこそこ好きな作品だし、1、2共にクリアしている。

でも、アレは正直何ゲーなのかな?

アクションゲーっていうのが一番しっくりくると思うけど、

アクションゲーにしては一番重要な操作性がお世辞にも良くないし、

街の作りこみも全然甘い。

主観視点で街を眺めるどころかカメラを操作することもできない。

いわゆる固定カメラってやつだ。

ゲーセン行けばUFOキャッチャーしかできない。

街の人たちはただ突っ立ってるだけで話しかけることができるのはイベント時のみ。

そして住民どころか主人公ですらフルボイスではない。

作りこみという意味では評価するところはほとんどないと思う。

龍が如くを評価するとすれば、ストーリー、

様々な武器を使って敵を殴れる、あとはキャバクラぐらいか?

でもまあ、十分かもしれないね。これだけあれば。

シェンムーの良い所はほとんどなくなってしまったけど、

皮肉にもこの作品は売れて人気になった。

それでもシェンムーは世界的には評価されている作品なんだぜ。

上で書いたように住民たちがシェンムーの世界で生活したり、

当時の実際の天気をゲーム上で再現するというマジックウェザーなど、

生活習慣プログラムによって作られた世界観が各方面から評価され

文化庁メディア芸術祭 インタラクティブ部門優秀賞などの様々な賞を受賞し、

海外ではThe Academy of Interactive Arts & Sciences賞の

2000年度・最も革新的なゲームに選ばれ

映画監督スティーブン・スピルバーグに高く評価されたという事実がある。


時代というのは本当に分からないな。

ただ一つ言えるのはシェンムーは早すぎた作品だった。

PS3、Xbox360の二つの次世代機が登場した今こそ発表すべき作品だったな。

時代を読むと言う意味ではやっぱり任天堂はすごいと思う。

ゲーマーからの批判はあるものの、ゲームの幅を広げたんだしな。

ゲームとしてだけではなく、一種の電子手帳的な役割も果たすという。

常識力、漢字、歴史・・・。いろんなソフトウェアが出てるよね。

ゲームの粋を超えて子供たちだけでなく幅広い年代の人々に親しまれている。

ゲームをやらない人からのゲームへの偏見も少しは和らいだんじゃないかな。

ゲームはこういう使い方もできるんだってね。


時代を先取りしすぎたセガ。

言うなれば、任天堂になれなかったセガって感じなのかな。

DC自体はすごいハードだったんだぜ。

ネット機能も搭載してたしな。

それにセガは良いゲーム作ってるよ。

DCだけでも、エターナルアルカディア、ジェットセットラジオ、

クレイジータクシー、そしてシェンムー。その他の様々な作品。

それでもPS2に負けてしまったんだよな。

難しいよな。時代って。


シェンムーの意思を受け継いでるのは恐らく龍が如くではなく、

「Grand Theft Auto」だと思う。

GTAスタッフがシェンムーに影響されたとインタビューで語っていたらしいし、

ゲーム本編を見ても作りこんでいる感じがある。

シェンムーを超える作りこみを実現できるのはGTAだけなのかもしれないな。

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