2019年10月9日水曜日

まだ結婚できない男

見る前から、キャストを見る限り、不安と嫌な予感しかなかったが

実際観てみると・・・

やっぱり・・・という感じだった。


前作はリアルタイムで観ていたし、過去に少しだけ日記にも書いていた。

『おもしろい!』
https://sauzand.blogspot.com/2006/09/blog-post_12.html


今回、このドラマを観て感じたことを書いていく。

まず、良いと思った点。

主題歌を歌う、ELTの持田香織の歌声が良くなった気がする。

初期の頃の歌声に、少し戻ったような気がした。

前作のドラマでは、初期の持田香織とは全く異なる歌い方だったが

「スイミー」の場合、逆に、それが味になっていて良かった。

もちろん、今回も良かったんだけど

初期の頃(fragileや、Time goes byよりも前)の歌声に戻っているような気がした。

正直、今回観た中で一番感動したのが、そこだった(笑)

初期の持田香織の歌声は本当に良かったからね。

初期の持田香織


「スイミー」時代の持田香織


良いと思った点は、これくらいかな・・・(笑)


次に、良くなかったと言うか、違和感を覚えた点。

まず、主人公が結婚していない点。

前作の最終回では、女医にプロポーズをし

その後、家の設計案が浮かばないから結婚できないと言ったものの

終盤で、自宅に人を入れない主義の主人公が、女医を自宅に招く。

家の模型が出来上がっているシーンなどから、明確に描かれてはいないものの

結婚を予感させる演出だった。

これは、個人的には最高の物語の締めくくり方だと思っている。

しかし、続編では結婚していないという。

あの感動は何だったんだ?あの演出は?

女医の父親まで出てきたのに。

今回のエピソードで、雑に数十秒、前回の話に触れて終わり。

しかも、あっさり金持ちと結婚。

あれだけ、女医は結婚に関して色々と悩んでいたのに、安直すぎないか?

前作で、過去にプロポーズされて嬉しかったけど

相手が、すぐに子供が欲しい人だったため、価値感が合わず別れた。

キャリアを中断したくないとか、一生医者をやっていくって言っていたのに。

前作は、マジで何だったんだ?

率直な感想としては、まずこんな感じ。


そして、前作と違って現代の社会的な問題とリンクさせすぎ。

話も重すぎ、暗すぎ。

冒頭から、生涯未婚率とか持ち出してくる。

そんな社会派なドラマじゃなかったでしょ。

その後も、ブラック企業とか、ネットの誹謗中傷とか、離婚裁判とか。

妙に生々しく、殺伐としていて、シリアスな物語展開。

前作での金田の代わりが、ネットでの主人公への誹謗中傷。

ネガティブすぎ。殺伐としすぎ。

しかも、この更新のチェックって、最終回まで続くってことでしょ。

こんなネガティブなシーン、毎回観たくないでしょ。

面白くもないし。

全体的にネガティブ要素が満載。

物語自体も、結婚や恋愛ばかり。

次回は婚活アプリだって・・・(笑)

時事ネタ多すぎ。

前作は、もっと気楽に観れる、のほほんとしたドラマだったじゃんか。

平和で、まったりしていて

当時学生ながら、こんな生活良いな~と憧れたりしたんだけど。

周りの人間も、何だかんだで良い人ばかりで。

和気藹々感があって、楽しそうだなと。

今回は、全くそんな感じがなかった・・・。

終盤の講演のシーンでは、何故か感動路線。

何か、そんなドラマじゃなかったでしょとしか・・・。

そういうの、個人的に、このドラマに求めてないんだけどな・・・。

このドラマって

フィクションとして、どこか親近感を覚えながら楽しむモノだったはず。

あるあるとか、共感しながら。

独身であることを問題視する感じではなく

むしろ、独身生活を楽しむ主人公の日常を覗くようなドラマだったはず。

独身生活を楽しんでいる主人公が、珍妙だけど可愛らしく感じるような。

違和感がすごい。


肝心のキャラクターも微妙すぎる。

前作で毎回登場した金田も登場せず、代わりに主人公への誹謗中傷キャラ。

金田も結婚できない男だけど、主人公と同じく独身生活を楽しんでいるキャラだった。

つまり、ポジティブなキャラクターだった。

金田以外のキャラクターも、ほとんど登場せず。

親戚と部下だけか。

前作の隣人は引っ越したし、金田役の高知東生も難しいだろうけど

仕事仲間だった高島礼子演じるキャラクターは、どこへ行ったんだ?

前作では悩んだ末、引き抜きを断ったのに。

さくらが演じた部下の恋人もどこへ?

しかも、余計なキャラクターが増えすぎじゃないかと。

わちゃわちゃしてるだけで、本当に必要なキャラクターなのかと。

キャラクターが増えたせいで、部下の存在感も薄くなった。

前作は、限られたキャラクターだけだったし

どのキャラクターもユニークで、役者も演技が上手かったから

世界観や雰囲気に入り込めた。

アットホームで和気藹々とした感じが出ていた気がした。

今回では、それは感じられなかった。

おまけに、主人公の存在感も薄くなった気がする。

と言うのも、主人公以外の脇役キャラクターが主張しすぎている気がするんだよね。

前作では、偏屈な主人公に周りのキャラクターが振り回される感じだったんだけど

今回は、主人公が振り回されている感じがした。

シーンによっては、主人公そっちのけで物語が進んでいると感じたり。

あと、無個性で真面目なだけのキャラクターが多い。

普通すぎて、魅力が乏しい。

役者の演技力も、前作と比べるとイマイチ。

前作は、夏川結衣や高島礼子、国仲涼子や高知東生など

演技の上手い役者が揃っていた。

また、さくらやSHEILA、その他、店員役や看護師役の役者なども良かった。

今回は、稲森いずみ以外微妙。

上でも書いたけど、キャラクターの魅力も乏しいから

観ていて、前作ほど楽しめなかった。


主人公にも違和感を覚えた。

冒頭で、設計した家について語るシーンがあるが

前作の印象とは、まるで違っていた。

前作では、性格は偏屈だが良い家を作るキャラクターで

明るくて、開放的で、みんなが遊びに来るような家と、本人も語っている。

依頼主の予算の都合に合わせて、最初の設計案を変えて

依頼主の需要に合わせた設計をしたり。

それを聞いた女医が、主人公を褒めるシーンなんかもあった。

今回では、依頼主を引かせる設計案だった。

また、講演のシーンで

「自分が住みたい家を作りたいのかも」と語っているシーンにも違和感。

前作では、最終回で女医に、他人の住む家ばかりを設計してきたため

自分や自分の大事に想っている人の家を設計することができなかった

イメージが湧かなかったと告白している。

あとは、キャラクターや物語とは関係なく違和感を覚えたシーン。

それは、弁護士の判断。

ネットの誹謗中傷に関して、個人の感想で済まそうとしているが

名指しで、無能やら3流やら、センスのかけらもないやら

老人を食い物にしているやら卑劣極まりないやら

明らかに名誉や尊厳を傷つける内容なのに

誹謗中傷にならないって何を言っているんだと思った。

この辺りは、別にどうでもいいと言えばどうでもいいんだけど。


このドラマの方向性が分からない。

何か、フツーの平凡なドラマになったという印象。

時事ネタを扱うタイプの。

今後は、もう観ないかな。

来週も中々残念そうな感じだし。

期待はしていなかったけど、残念なドラマだった。

同じ人が書いた脚本なのか?と思うほど。

ちなみに前作は、個人的には日本のドラマの中で一番好きな作品でした。

夏というのもあってか、爽やかで楽しげで良かった。