2009年4月7日火曜日

ドラゴンボール


最近なにかと話題の「ドラゴンボール」についてちょっと書いてみる。


「ドラゴンボール」は週刊少年ジャンプで連載されていた

鳥山明さんによるマンガである。

それ以前に連載していた「Dr.スランプ」に続く人気作になったよね。

俺も当時、リアルタイムで読んでいたし(魔神ブウ編)

単行本の方も全て揃っている。

もう正直、マンガの知識というよりも

社会常識と同じような感覚なんだよね、俺にとってw

だって、みんなが知ってるから。

それで、今回作品として「ドラゴンボール」を考えてみようと思い

こうして書いているわけです。


さて、作品本編について書いていこうかな。

いきなりぶっちゃけると、俺は主人公「孫悟空」の子供時代までが好き。

それ以降は微妙。

理由はいくつかある。

まず、「ドラゴンボール」って基本的に中国が舞台だよね。

悟空が功夫を学んでいたり、悟空が最初に住んでいた場所的にも

いかにも中国の山奥という感じだった。

有名な「かめはめ波」も一種の気功だし。

だから個人的には「ドラゴンボール」の世界観は中国風なんだよね。

でも、悟空が大人になってから(アニメで言うとZ以降)は

フツーの近未来的な雰囲気になっている。

中国な雰囲気があまり出てこなくなってしまった。


個人的な話だけど、実は俺は中国に対して結構好印象を持っている。

確かに何かと問題の多い国だけど

昔から「らんま1/2」や「ドラゴンボール」

ゲームでは「シェンムー」など、フィクションとは言え中国の文化を見てきたからね。

特に「シェンムー」では、中国本来の文化に感動を覚えたほど。


話を戻します。

とどのつまり、雰囲気が変わってしまったので少し寂しい気がしたというのが理由のひとつ。

2つめは内容。

「ドラゴンボール」のアニメの主題歌、「摩訶不思議大冒険」でも歌われているけど



摩訶不思議な世界を大冒険するというのが、悟空の子供時代の特徴だった気がする。

悟空の何倍もある魚が棲んでいたり、スケベでハゲな「亀仙人」が孤島で暮らしていたり

変身できる豚の妖怪「ウーロン」がいたり

絶え間なく燃え続けているフライパン山が存在したり...

まさに摩訶不思議な世界を感じることができた。

悟空に尻尾が生えていたのも、「西遊記」のオマージュなんだろう。

名前もまんまだしね。

個人的には最初に出会うブルマは三蔵法師的な役割で

ウーロンは猪八戒的な役割だと思っている。

「ドラゴンボール」という七つの秘宝を求めて摩訶不思議な世界で旅をするわけですよ。

そりゃワクワクもするわな。

でも、やっぱり考えてみると大人以降は戦闘に戦闘、また戦闘。

大冒険マンガから格闘マンガになってしまった。

個人的には胸を熱くさせるのは格闘じゃない、冒険なんだ。

見たことのないもの、行ったところのない場所、会ったことのない人。

それらと出会う過程がワクワクさせる。

関係ないけど、だから俺は「ONE PIECE」が好きなんだw


とりあえず、こんなところかな。

やっぱり一番大きいのは「冒険」を感じられなくなったこと。

強さのインフレ、度重なる戦闘、ドラゴンボールの都合のよさ、人の命の軽さ。

大人以降は疑問な部分が多すぎる。

でも、少なくとも面白みのある部分はあった。

界王様と悟空の出会い、ギニュー特戦隊の個性、ミスター・サタンの登場

高校生になった悟飯の学校生活、悟天とトランクスの悪ガキっぷり、サタンとブウの友情。

ここら辺に俺は面白さを感じた。

おそらく、「ドラゴンボール」という作品は大人以降

鳥山さんはあんまり、らしさが出せていなかったんじゃないかな。

やっぱり鳥山さんの世界と言うと

「Dr.スランプ」のような明るく陽気でおバカな感じがしっくりくる。

あとはなんと言っても「ドラゴンクエスト」の世界。

鳥山さん自身もキャラクターとして登場したりもする。

知る人ぞ知る「鳥山ロボ」

俺が知ってる中で、登場した作品は「Dr.スランプ」、「トバルNo.1」、「ブルードラゴン」


「ドラゴンボール」という作品は非常に人気があり、売り上げもかなりのものだけど

作品として見て面白いかと言われると個人的にはフツー(子供時代除く)。

実写化された「ドラゴンボール」が最近話題だけど

あれを観ると分かる通り、「ドラゴンボール」の世間の認知度ってあんなもんだと思う。

名前は聞いたことある!っていう人は大勢いるだろうけど

内容は?と聞かれると沈黙する人は結構いるんじゃないかな。


最後に。

俺は「ドラゴンボール」が大好き。

摩訶不思議大冒険な悟空の子供時代編はもちろんだけど

なんだかんだ言っても大人以降もそれなりには楽しめたしね。

子供時代編と比べると微妙ってだけで。


ちなみに俺が一番好きなシーンは

占いババの館で子供の悟空が死んだ悟飯(じっちゃん)と再会したシーン。

泣いて喜ぶ悟空が微笑ましかった。

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