2010年6月30日水曜日

横井軍平ゲーム館 RETURNS ゲームボーイを生んだ発想力


この本、すげー欲しかったんだよね。


「横井軍平ゲーム館」の復刻版が発売されるのを知って、すぐさま注文した。


「横井軍平ゲーム館」は、最近ではプレミア価格で


高いモノは、80,000円近くになっていた。


それでも、金を貯めていつか買おうと思ってたんだけどね。


でも、こうして復刻版が出てくれたのはすごく嬉しかった。



ちょうど読み始めたところだけど、読んでてすごく面白い。


文章的にも読みやすくて、横井さんのインタビューも多く載っているから


ほぼ文章だけの本なのに、まるでマンガを読んでいる時のような幸福感を感じる。


コレは、もう家宝にしたいわw



軍平さんは“企画屋”と呼ばれている人で


マリオ、ゼルダシリーズの生みの親、宮本茂さんの師匠でもある。


アナログなおもちゃから、デジタルなおもちゃまで幅広く生み出した。


「ゲーム&ウォッチ」や「十字キー」、「ゲームボーイ」を生み出したのは、この人。


また、DSの原型とも言われている


マルチスクリーン型の「ゲーム&ウォッチ」も生み出している。



特に有名なのが「枯れた技術の水平思考」


すでに使い古された技術を使って


安く、斬新なモノを生み出すという精神を表した言葉。



宮本茂さんが、糸井重里さんから言われた


「この世のほとんどのモノは、クリエイトではなくエディットである。」


という言葉もあるんだけど、確かにと感心してしまったり。


また、任天堂は「ゲームはおもちゃである」という精神を持っていて


コレにも感心してしまう。



やっぱり、ゲームというのはすごいモノで


映像、音、文章、そしてプレイヤーの操作と


複数の要素が混ざり合った、ある意味究極のメディアだと思うわけで。


そして、それらを作り上げる人間は、それぞれの分野のスペシャリスト達。


グラフィッカー、サウンドコンポーザー、シナリオライター、プランナー、プログラマーetc...


もはや、映画をも超えるメディアに成長していると言っても過言ではない気がする。


開発費も、開発期間もハリウッド映画並み。


さて、ゲームはこれからどこへ向かっていくのやら。


.hackみたいなゲームも、その内出てくるのかも。


今、3Dというのが流行りだしているし。


任天堂の「バーチャルボーイ」がゲームファンの間では黒歴史扱いされているけど


コレも、一種の3D立体視の先取りだったとも言える訳で。


ちなみに、「バーチャルボーイ」も軍平さんの作品。



「Wii」と「DS」で、「ゲームはおもちゃである」という任天堂の原点に戻った感じだな。


「脳トレ」系も、おもちゃとして遊びながら学べる点が良かったんだろうし


「DS」や「Wii」は、教育やリハビリ機器としても使用されているとか。


「Wii Music」も、アメリカの音楽の授業で使用されているらしいし。


ゲームは、様々な形で貢献しているみたいだな。


正直言って、子供に好かれるということは非常に重要な気がする。


任天堂にしろ、ディズニーにしろ、子供に好かれている企業は強い。


逆に、子供に好かれるようなモノを作るのって難しいんだろうな。


「ゲームはおもちゃである」


なかなか奥が深い...




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