2010年4月3日土曜日

クリスマスの約束


一昨日、再放送された「クリスマスの約束2009」を観た。


数多くのアーティストが、それぞれの楽曲をメドレーで歌うというモノ。


率直な感想を書くと、最高だった。


はじめ観た時は驚いた。


失礼かもしれないけど、日本のアーティストでも


こんなに質の高い音楽が生み出せるのかと驚かされた。


それは、日本のアーティストは質が高くないという意味ではなく


今までこういった機会が、なかなか無かったため。



邦楽を否定する人がいる度に、俺はそんな事はないと思ってきた。


自分自身、邦楽は大好きだし、洋楽も大好き。


と言うよりか、音楽全般が大好き。


だから、様々なアーティストが一つの音楽を共有する


今回のような企画はすごくうれしい。



聴いたときにまず思ったのは、ディズニー音楽のようだということ。


知っている人は知っているだろうけど


ディズニー音楽は、ものすごくクオリティが高い。


テーマパークで聴ける音楽も、アニメや映画で聴ける音楽も。


個人的には、世界でもトップクラスの音楽だと思ってる。


そんなディズニー音楽を聴いた時と同等の感動を覚えた。


聴いている間、ホントの話、ずっと鳥肌が立っていた。


初めて聴く曲もあったけど、全然そんなことは関係なくて


一瞬一瞬で、感動を共有できているのを感じた。



この企画の良いところは、ライブだということ。


音楽は、耳で聴くのが一般的だけど、ライブの場合全く違うモノになる。


耳で聴くのはもちろんのこと


音を奏で、歌うアーティストを実際に目で観る事ができる。


何と言っても、ライブというのは


言葉の通り、音だけではなく、空気や、雰囲気、精神まで共有することができる。


アーティストと観客が繋がるところができるのが、最大の魅力だと思う。


アーティストと観客の一体感を感じた時の爽快感は、言葉では言い表せないモノがある。


今回の企画は音楽の域を超えていて、最高級のエンターテインメントだなと感じた。



そして次に思い出したのが、USA for Africaによる「WE ARE THE WORLD」


この企画も、数多くのアーティストが集まり、歌うというモノ。


ただし、この企画は完全なチャリティーイベント。


そして、ライブではなく、CDのみの企画(メイキングやPVは存在する)。


集まったアーティストは、超一流ばかりで


そんな人たちのコーラスは、やはり言葉では言い表せないモノがある。



今回の企画も、それに限りなく近いモノがあった。


あれだけ多くのアーティストが歌っているのにも関わらず


コーラスのピッチが綺麗に合っていて、厚みも感じ、迫力も感じた。


コレは、日本の音楽史に残る様な偉業だったのではないかと思うわけで。



音楽の話題で、よく出てくるのが技術の話。


つまり、演奏や歌唱力。


コレは、俺が以前からずっと思っていることなんだけど


音楽では、技術はそこまで重要ではなく、あくまで可能性に過ぎない。


それでも技術力が高ければ、それだけ音楽の可能性は高まるし、幅も広がる。


それに、実際表現するには、ある程度の技術が必要で


技術力0だと、さすがに表現自体が難しい。


まあ、そこまで極端な話ではないけど


俺は音楽において一番重要なのは、技術ではないと思っている。


なぜなら、音“楽”であって音“学”ではないのだから。



例を挙げれば、H Jungle with t


小室哲哉さんと、ダウンタウンの浜ちゃんのユニット。


浜ちゃんは、歌は上手い方ではないけど、多くの人の心を掴んだ。


特に「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」


他にも、そこまで上手くはないんだけど


何故か惹かれるといったアーティストは多いはず。



でも、今回のようなコラボは特別。


数多くのアーティスト達が、一つの音楽を共有する。


素晴らしいことだけど、この企画を実現するのは


USA for Africaと同様に、難しかったはず。


それでも、無事に成功させることができたのだから、本当にすごい。



音楽というのは、その名の通り音を楽しむモノ。


プロのアーティストの場合、どれだけ多くの人を


楽しませることができるかが一番大切なんじゃないかと。


すなわち表現力。


そして、このアーティストにならお金を払う価値があると思わせたら


その時点で、もうプロであると俺は思う。


契約云々とか、そういうのもあまり関係ない気がする。


音楽はアートであって、個性こそが最も大事な部分の一つ。


だからこそ、音楽で様々なジャンルが生まれた。


日本の演歌や、J-POP、ロック、ジャズ、ブルース、クラシック、ソウル、レゲエ、テクノetc...


この人の歌う曲が好き、この人の演奏する曲が好きというファンがいるアーティストは


アーティストとして、成功していると言っていいと思う。


その数や、心を揺さぶる力が、多く高くなればなるほど


一流のアーティストと呼べるんじゃないかと。



音楽の可能性は無限大で、音を組み合わせるだけで、それは音楽として成立する。


この音楽という娯楽を生み出した、人間という生き物は本当にすごいと思う。


間違いなく、人類史上最高の発明だと俺は思うわけで。



上で書いたように、最近の日本の音楽はダメだというような


ネガティブな意見は、たくさん見てきたし


その度に、そんなことはないと思ってきたけど


今回の、この企画を目の当たりにして


自分の気持ちを再確認することができた、確信した。


この企画が、DVDなどに記録されない(恐らく)のが本当に残念。


あのライブの映像は、世界中の人々にみせても


同じように感動してもらえると思っている。


何故かと言えば、音楽に言葉の壁は存在しないし


音楽は頭で考えるモノではなく、何も考えずに感じることができる娯楽であるため。


音楽ほど、平等で壁の無いモノは存在しないと思う。


今回の企画を目の当たりにして、世界に誇れる日本の音楽だと本気で思った。


コレこそが真の音楽だと。


この企画を、考案&実現させた小田和正さん、他アーティスト、スタッフは本当にすごい。


こんなすばらしい企画を観る事ができた俺は、本当に幸せだな。



音だけだけど、ニコ動にあったので載せときます。


でも、やっぱり映像がないと魅力は半減だな。


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