2010年4月24日土曜日

ゲーム専門学校生の現状


ゲーム専門学校講師「堀井雄二知ってる人!」 生徒「…誰?」

DQ生みの親を知ってる生徒ゼロで講師驚愕

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1465430.html



一通り読んだんだけど、あるあるすぎて困る・・・。


俺が学校の講師に


「どんなRPGが好き?」


的なことを聞かれた時があって、俺は


「ドラクエとかですかね。」


って答えたら、珍しいねって言われたんだよな。


その返答が返ってきた時、俺は素で


「えっ?」


と思ったよ。


「他の人らは、どんなRPGが好きだったんですか?」


的なことを聞いたら


挙がってきたのは、テイルズ系だった・・・。


「あー、そういう感じの人が多いのか・・・。」


とその時、思ったもんだった。


↑の記事を読んでみても


「MGS」や「ペルソナ」そして「テイルズ」シリーズが挙がっているし


何と言うか、いかにもって感じがすごいした。



でも、今思えば大体予想はできていた気がする。


だって、ツクラーのほとんどが、そういう系統のゲームを作ってる人が多いから。


「FF VII」や「テイルズ」シリーズに影響受けすぎだろ的な作品。


ドコかの誰かは「ツクール」を否定していたけど


縮図なんだよね、いわゆるツクール界は。


やっぱり多いのが、キャラクターやシナリオを重視している人。


今は、そういうゲームは、ほとんど売れないと思うけど。


うまくいっても、同人ゲームの中で人気という程度かと。


未だに、シナリオライター志望っていう人がいそうだよな・・・。



堀井雄二さんは、元々ライターをやっていた人で


「ドラクエ」シリーズを作る前から結構有名な人だった。


「ポートピア連続殺人事件」は有名な作品かと。


それに、自作のゲームとかもプログラミングして作っていたし。


そんな堀井さんが「ウィザードリィ」や「ウルティマ」を


日本人でも楽しめるように作ったのが「ドラクエ」なわけで。


今思えば、だからこそ海外ではあまり「ドラクエ」は人気がないのかもしれないな。


「ドラクエ VIII」は結構人気出たみたいだけど。



俺が、ある授業で横井軍平さんを書いたときも、みんな知らんかったしな。


上の記事でも書いてあるように、ゲーム開発者にとって神と言ってもいい人なんだけどね。


今ではゲームコントローラーの標準装備となった十字キーや


ゲーム&ウォッチ、ファミコン、ゲームボーイ


さらには、DSの原型を生み出した人で、あの宮本茂さんの師匠にあたる人。


「枯れた技術の水平思考」はゲームクリエイターのみならず


ゲーム以外のモノ作りをしている人でも知っている人がいる超名言。


つか、下手したら宮本茂さん自体も知らないんじゃないのか・・・?


だとしたら、多分その人が知っているクリエイターは


小島さんや名越さん、野村さん辺りなんだろうな・・・。


いや、小島さんは良いんだけどね。


名越さんもアーケードで実績のある人だし。



知識があれば面白いゲームが作れるのかよって思うかもしれないけど


残念ながら、作れます。


ゲームのことを知らない人の方が、面白いゲームを作れると思う人もいるかもしれないけど


今の時代では、それだけじゃ難しいと思う。


それに、あくまで視野の広さの問題かと。


ゲーム以外のことにも目を向けられる視野の広さね。


今までゲーム界はどんな道を歩んできたのか


どんなクリエイターがどんな作品を作ったのか


そして、どれぐらい人気が出たのか、どれだけ評価が高かったのか


今までどんなゲームが登場してきたのか。


コレらは、ゲームが趣味というだけの人ならまだしも


ゲームクリエイターを志すなら、絶対に持っていなきゃいけない意識だと俺は思う。


今、最前線で活躍している現役の一流クリエイターでも


こういう意識は常に持っているはず。


互いに意識しあって、影響を受けて、さらに良いモノを作る。


「FF」の坂口さんだって、「DQ」に影響を受けて「FF」を作り出したワケだし


「GTA」だって、「シェンムー」の影響を受けて「GTA III」から


オープンワールドタイプになって、世界的人気を誇るようになった。


宮本茂さんの「マリオ」に影響を受けたクリエイターなんて


世界中に、どれだけいるのか分からないぐらい多いだろう。


GDC(Game Developers Conference)という毎年行われているイベントがあって


そこでは、ゲームクリエイター達が自分のノウハウなどを披露する。


それによって、ゲーム市場をもっと豊かにしよう


お互いに高め合おうという目的がある。



今まで見てきて思っているんだけど、日本人は閉鎖的過ぎる。


少し似ているだけで、パクりパクりと言い出すし


売り上げだけで、ゲームの質を判断する人もいる。


海外でも、そういう人は確かにいるかもしれないけど


少なくとも、日本よりゲームは平等に評価されている。



ゲームクリエイター志望者で


ゲーム以外の趣味、興味を持っている人は、どれぐらいいるんだろう。


恐らく、ゲーム以外だと、マンガやアニメが多いんだろうな。


良くて映画。


メディアからしか、何かを感じられないのは正直、どうなのと。


ゲームだけよりかはマシだけど。


「ポケモン」田尻智さんだって、昔は超が付くほどのゲーマーで


ゲーセンに通いつめて、アーケードゲームの攻略本を公式で


自主制作していたぐらいゲームに熱中していた。


その本も、当時かなりの売り上げだったらしい。


そんなゲーマーでも、「ポケモン」は田尻さんが少年時代に体験した


冒険や昆虫採集なんかをヒントに作られた。


「現実」こそが、ゲーム作りに一番必要なモノなんだろう。


宮本茂さんも、少年時代に同じように冒険をしていて


その途中で発見した洞窟や湖に、当時すごく感動して


そこから「ゼルダ」シリーズが生まれたとか。



じゃあ俺は?と聞かれたら、自信を持ってあると言える。


幼少期に、友達と色んな場所へ探検しに行った覚えがある。


当時、熊の洞窟なんて呼んでいた。


今思えば、洞窟ですらない、木で覆われただけの空間だったんだけどね。


あとは、普通関東に住んでいればできない関西の友達も


親の繋がりで、よく遊んだ覚えがある。


関西の風景や人を、幼い頃から目にすることができた。


何よりも、小学校の頃から興味を持ち出した考古学が、一番デカいと俺は思ってる。


当時、夢中になって考古学がテーマの学習マンガを読んでいた。


それから、考古学だけではなく、世界自体に興味を持ち出して


色々な文化や人種にも興味を持てるようになった。



やっぱり重要なのは、知っていればいいとか


目を向ければいいとかじゃないんだということ。


興味があれば、自然と目を向けるようになる。


好きなことならば、無意識に興味を持ち出す。


今俺が持っているゲームの歴史だったり、クリエイターの名前といった知識も


いつのまにか、無意識に調べていただけ。


面白いから、楽しいから知りたくなった。


学校の授業で、ゲームの歴史を教えてくれる「ビジネスプラン」という授業は


ものすごく楽しかった。


しかも、講師はあの「ハル研」の創始者っていうから、すごく興奮した。


そんな人の授業を受けることができるなんてと。


毎時間、この授業が楽しみで仕方なかった。


周りの人らは、退屈でつまらない授業だと思っていたらしいけど。


授業中、寝ていた人も多かったし。


ぶっちゃけ、そんな意識で本当にゲームクリエイターを志望しているのかと本気で思った。


俺みたいに、ずっと前からゲームクリエイターになりたいと思って


試行錯誤しながら、ずっとその気持ちを持ち続けている人が多いと思っていたんだけど


もしかしたら稀なのかね。


いや、そんなことはないよな。


本当にゲーム作りが好きなら、以前から自分で何らかの形で


ゲーム作りを経験している、というのも上の記事で言われていたし。


まあ、専門学校入ってからそういう意識を持ったという人もいるかもしれないけど。



プランナー志望のクラスなはずなのに、プログラマーになりたいのか


デザイナーになりたいのか、分からない人も結構いるみたいで


このクラスって、自分がゲーム開発において何を担当したいかを


発見するクラスなのか?


プランナーといったら、やっぱり視野の広さが一番重要なわけじゃん。


いるのかな、そういう人。


なんか、学生作品って斬新さばかりに目を向けていて


プレイヤー視点で見た時、面白さを感じないゲームが多い気がするんだよな。


自信はあるけど、一応俺も含んで。


オープンキャンパスでプレイしたゲームとか、悪いけど全部面白くなかった。


そもそも、チュートリアル自体が不親切すぎて


どう操作したらいいのか、どういうゲームなのか、何が目的なのかが分からない。


コレは、ゲームとして最悪じゃないのかね。


ゲームバランスも、デバッグしたのかと思うぐらい悪かったり。


学生作品だからと言ったらそれまでだけど。


斬新なゲームが、必ずしも面白いとは限らない。


あくまで、ゲームである以上ゲーム性がやっぱり重要。


斬新なだけのゲームなんて、そこら中にあるしね。


斬新だけど、中身のないゲームとか。



とは言え、プランナーというのはなかなか難しくて


俺は、プログラマーやデザイナーのような技術力は、皆無と言っていいほどない。


有名大学出身のプランナー志望というわけでもない。


じゃあ、何が武器なのと聞かれれば


視野の広さと、感性だと答える。


視野の広さが武器だと言うと、自惚れと思われるかも知れないけど


俺は“良いものは良い”という精神を常に心がけている。


形にこだわらず、面白いモノは純粋に面白いし


楽しいモノは純粋に楽しいし。


偏った目を持たないことを、常に意識している。


コレは、どんなに高学歴だからといって、どんなに高い技術力を持っているからといって


持っているとは限らない、立派な強みだと俺は思っている。



ゲームは日本だけのモノじゃないし、海外だけのものじゃない。


日本のゲームしか興味ないとか、海外のゲームしか興味ないじゃダメだと思うわけで。


俺の理想は、日本のゲームの良い部分と


海外のゲームの良い部分を併せ持ったゲームを作ること。


難しいかもしれないけど、絶対できるはず。


だって、「ゼルダ」という模範にすべきゲームが、既にあるわけだしね。


恐らく、世界中で最も人気の高いゲームなんじゃないかと。


俺は、そのビジョンが少しずつ見えてきているよ。



学べることは、たくさんある。


インターネットという、ゲーム黎明期には存在しなかった


超便利なツールがある訳だし、言い訳はできないよ。


専門学校は利用するけど、アテにはしていない。


だって、専門学校の授業だけじゃ不安すぎるから。



なんだか、自己満日記になっちゃったけど


日記やブログって、そういうモンだからいいよねと開き直ってみる。


最後まで読んでくれた人がいるとしたら、付き合ってくれてありがとう。


そして、お疲れ様でしたw



近いうちに、自作ツクールゲームのムービーを


マイミク限定で公開しようかなと思っていたり。


マップデザインに本当に苦労しているから、まだまだ未完成中の未完成だけど


こういうゲームを作ってるよ的なモノとして。

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