2010年2月20日土曜日

海外からの提言は受け入れるべきか?捨てるべきか?


その前に、もう一つ別の記事を見つけたんで


先にそちらから。



「悪を封印、記憶喪失、選ばれしもの……海外ゲーマーが指摘するありがちストーリー」



5位:封印された悪


4位:世界を救う


3位:選ばれしもの


2位:一時的な記憶喪失


1位:ショーペンハウアー的悪役



正直言って今の俺は、ストーリーに何のこだわりも持たない人間なわけで。


裏を返せば、ストーリーは特に重要ではないような気がしてならないと言うか。


いくらストーリーを練って、面白いものにしようとしても、所詮ゲーム。


映画や小説ではないから、満足感は得られないと思う。


もちろん、ジャンルによるけどね。


サウンドノベルだったり、いわゆるムービーゲームといったジャンルのゲームならば


練られたストーリーは、歓迎されるだろう。


でも、正直言うと


あまり難解or回りくどいストーリーだと、退屈に感じるんだよね。



例えば「MGS」シリーズとか、凝ったストーリーで有名だけど


難解でマニアックな設定だから、退屈に感じる人もいるはず。


実際俺は、ニコ動の実況プレイ動画で


退屈そうにムービーを観ているプレイヤーを見たことがある。


ただ「MGS」の場合、ゲーム性や演出も凝っているから


ゲームとしての質も評価も高いんじゃないかな。



でもやっぱり、ストーリーは飾りかな~と感じるわけで。


ストーリーを重視するなら、むしろ演出の方を凝った方が


絶対、評価もゲームとしての質も、高くなると俺は思う。



娯楽のジャンルは異なるけど


NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で


「SLAM DUNK」や「バガボンド」の作者である井上雄彦さんが


「ストーリーは、どうでも良いと言うか興味が無い」


という事を言っていた。


「人間を描けていれば、何をしても、何もしなくてもドラマになる」


とのこと。


また任天堂も、ストーリーはさほど重要ではないという事を言っていたりもする。


やっぱりストーリーの土台となる、世界観だったり人物だったりというのが


大切なんじゃないかなと思う。



さて、タイトル。


コレも記事の一つなんだけど


海外からの提言は受け入れるべきか?捨てるべきか?


こういった「海外からの提言」シリーズに対するコメントでは


なぜか、否定的な人が多い。


日本人の特性なのかどうかは分からないけど


保守的と言うか、頑固と言うか。


そういったコメントが多く見られた。


自分だけのこだわりを持つのは良い事だと思う。


俺にもあるしね。


だけど、それはもっと見聞を広めた後、視野を広げた後で良いんじゃないかな。



重要なのは、海外の提言は決して、押し付けではないということ。


海外の人たちが


「俺たちは日本のゲームに対してこういう意見を持っている。」


それを、日本人である俺たちに教えてくれているわけで。


コレはむしろ感謝すべきことだと俺は思う。


選択肢を広げてくれた。


今まで見えていなかった部分を、見せてくれたわけだからね。



「じゃあ全部言う通りにしますよ。」


というのも正しいとは言えない。


じゃあどうするのかと言うと、考える事が重要。


別に極端になる必要はないんだよね。


受け入れるか、捨てるかの二択にする必要はない。


やっぱり、皆が言うように日本のゲームの良い所もあるわけだから


その部分を残しつつ、海外の人たちが教えてくれた意見を


取り入れれば良いと俺は思ってる。



俺は、日本のゲームも海外のゲームも両方プレイしているから


日本のゲームはどんな感じなのか、海外のゲームはどんな感じなのか


というのは大体把握しているつもり。



未だに疑問なんだけど、日本のゲームは、なぜか好きなタイミングでセーブができない。


DSのゲームなんかは、携帯ゲームだからいつでも中断できるように


比較的、セーブは好きな時にできるようになっている気がするけど


据え置き機のゲームは、恐らく相変わらず。


「セーブは限られた場所のみの方が緊張感が出る。」


これが恐らく、理由の一つだろう。


分かるけど、プレイヤーの勝手でしょというのが俺の意見。


それこそ、押し付けの様なモノなんじゃないかな。


緊張感を味わいたいのなら、自分でセーブのタイミングを限定すればいい話。


別に、好きなタイミングでセーブできるからといって


頻繁にセーブする必要はないんだから。


選択肢が増える分、絶対こっちの方が良いと思うんだけどね。



あと、最近「End of Eternity」という日本のRPGを


Xbox360のデモでプレイして思ったんだけど


この作品も、いわゆるムービータイプの戦闘。


キャラクターに攻撃指示を出したら、そのキャラクターが


縦横無尽に走り回り、飛び跳ねて敵を攻撃する。


カッコいいよね。


カッコいいけど、その動き、俺に操作させてくれというのが本音。


これは、良い所なのか良くない所なのかは分からないけど


最近の日本のRPGの特徴の一つではあると思う。



映画「The Lord of the Rings」の「旅の仲間」で


フロド達が、トロルと戦うシーンがあるんだけど


ああいう戦闘ができたら良いな。


あのシーンはヤバい。あの迫力、ハンパない。


「ドラクエ」シリーズでトロルと戦闘している時


パーティは、あんな戦闘を繰り広げていたのかと想像させられる。



海外のゲームは、日本のゲームと比べて、やっぱり難易度が高めという印象かな。


そのかわり、セーブを好きな時にできるモノが多い気がする。


それに、直感的な操作と言うか


反射神経的な操作を求められるゲームが多い気がする。


まあ、要するにアクション要素のあるゲーム。


ド派手な演出、リアルなキャラクター、細かいモーション技術。


また、マップなんかも細かく作りこまれている作品が多いかな。


世界観も、なんとなく現代的~近未来的なものが多い気がする。


中世の世界観もあるけど


「ドラクエ」シリーズや「FF」シリーズといったモノとは雰囲気が違う。


何と言うか、ホンモノの王道。


悪い言い方だと古臭い。


石造りの城に、街。


鎖かたびら、銀色に光る鉄の鎧、兜を身に付け、斧や剣を振り回し、弓を射る。


馬に乗り、旗を翻し、剣と剣を交え、血しぶきが舞う。


海外ゲーム特有の“リアルさ”を突き詰めると、こんなゲームが出来上がるみたいで。



「ASSASSIN's CREED」をプレイして思ったのは


俺が作りたいと思っているゲームは、こういった雰囲気のモノではないということ。


そう考えると、やはり「ゼルダの伝説」というゲームはすごいと思った。


あのゲームも世界観は中世。


だけど、上で挙げたような古臭さはあまり感じない。


それは何故か。


やっぱり、デザインなんだろうなと思った。


あの、リアルだけど現実的なリアルとは異なるリアル感は絶妙だと思う。



やっぱりゲームは


デザインによって作られる雰囲気と、システムによって作られるゲーム性


この二つが非常に重要な柱になっている気がする。


コレだけは、日本のゲームも海外のゲームも共通して言えることなんじゃないかな。




「悪を封印、記憶喪失、選ばれしもの……海外ゲーマーが指摘するありがちストーリー」

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/11/40366.html


「海外からの提言は受け入れるべきか?捨てるべきか?」

http://www.inside-games.jp/article/2010/01/18/39921.html

0 件のコメント:

コメントを投稿