2010年2月18日木曜日

ASSASSIN's CREED クリア&感想


[ランク]


S:最高


A:良い


B:普通


C:悪い


1.操作性 [C]

2.世界観 [A]

3.マップ [A]

4.自由度 [B]

5.グラフィック [A]

6.ゲームバランス [C]

7.演出 [B]

8.音楽 [B]

9.ストーリー [B]

10.サウンド [B]



クリアしたので感想を。


率直に言うと、評価が大きく変化した。


残念だけど、悪い意味で。



前回の日記では、操作性良いとか書いちゃってたけど、正直良くない。


なんかモッサリしてる感じ。


それと、走ってる時に一般人とぶつかっただけで、フラフラとよろけるし


酔っ払いや薬物中毒者に絡まれただけで、フラフラとよろける。


建物から建物へ飛び移り、着地した時もたまにフラフラよろけて


最悪の場合、地面に落下する。


なんて言うか、本当に実力派のアサシンなのかなと。


正直、情けないんだよね、この主人公。


敵兵に突き飛ばされて、転倒した時も2秒くらい倒れたままで


すぐに立ち上がろうとしない。


どんだけ足腰弱いんだと思った。


あと、いろんな場所によじ登ったりできるシステムだから


仕方ないのかもしれないけど


ベタベタくっ付いたり、変なアクションを取ったりする。


たとえば、移動中に近くを通りかかっただけなのにベンチに座りだしたり。


ジャンプして飛び降りた時に、そのまま降りてほしいのに


着地地点の近くの壁につかまったり。


そういう細かい不満も結構多かった。



全体的に、小回りが利かない印象。


「GTA IV」と、なんとなく操作感が似ている気がした。


戦闘時のモーションも、なんかモッサリしてるんだよね。


武器を取り出す時も、サッと取り出さないで、そろ~っと取り出す。


敵を掴み、投げると敵が転倒するんだけど


追い討ちしようと思っても、なぜか別の敵にロックオンが移る。



「GTA IV」もそうだったけど


リアルさを出せば、ゲームが面白くなるわけじゃないんだよね。


ゲーム的に面白くなくなるんであれば、リアルさは捨てるべき。


今回のゲームもそう。


誰かとぶつかったらよろけるのは、確かにリアルだけど


プレイヤーにとってはストレスでしかない。


走っている間に、人を突き飛ばせる「タックル」も


1から始まるアサシンランクが、3にならないと使えない。


そもそも、「タックル」って使えるようになるとかって言うほど


特別なアクションとは思えない。



あと、敵の性能と主人公の性能が同じか


主人公の方が低いというのが致命的に感じる。


最初、主人公はアサシンの師範ランクだったんだけど


任務の失敗というストーリーの都合上、アサシンランクが1になり


全ての武器、全てのスキルが使えなくなるという状況に。


武器を剥奪されるのは分かるけど、なぜスキルまで使えなくなるのかが分からない。


当然スキルが使えなくなったから、敵と対等に戦えなくなる(性能的な意味で)。


相手が使ってくる、掴み投げを防ぐスキルも使えなくなっているから、されるがまま。


防御崩しをされたあと、すぐに斬りつけて来るけど


避けるというスキルも使えなくなっているから、避けられず食らうしかない。


さらには、敵のカウンターとか防ぐ手立てが無いから、完全に運。


敵がカウンターとか使ってきちゃだめでしょ。


それされたら、絶対ダメージ食らうじゃん。


難易度が高いとされている「NINJA GAIDEN」でも


カウンター使ってくる敵はいない。


正直言って外道。


それに、壁をよじ登り、建物から建物へ飛び移るというアクションは


主人公特有のモノかと思ったら


敵、さらには一般人の酔っ払いや薬物中毒者も、そのアクションが可能なんだよね。


主人公の存在意義と言うか、そういうのが薄い気がした。



あと、イベントシーンや会話などもスキップできないから


一々観なくちゃいけない。


一度クリアした章を、もう一度プレイする時もスキップできない。



それと、コレは個人的に思うことなんだけど


一般人を攻撃すると、なぜかHPが減るんだよね。


コレ、必要ない気がする。


ペナルティとして用意してるんだろうけど


どっちにしろ、敵兵にその光景を見られたら敵兵が攻撃して来るんだし


ムダな気がするんだよね。


一応、ストーリー的にはアサシンの決まり事として


一般人を傷つけてはいけないというのがあるにはあるんだけど


なんとなく腑に落ちない。



全体的に製作者の都合を、押し付けられてる感がする。


なんとなく理不尽と言うか。


そういう意味では、自由度があるように見えて、実は無いのかもしれない。


何かのアクションをしないと、またはもっと先の章でないと


現代人の過去を機械で観ているという設定を使って


「エラー この記憶にアクセスすることができません。」


と表示され、青い壁ができて、先に進めなかったり。


それでも、戦闘モードの時は、その壁の向こうから敵兵が来たりするんだよね。



ミッションの点でも、時間制限とか、旗を集めて来いとか、それらの目的が謎。


なぜ、その時間制限内にやらなくちゃいけないのか分からない。


一応、日本語吹き替えのプレイ動画や攻略本で


ストーリーや会話は把握しているけど、それでも分からない。


たとえば、ミッションの中に露店を破壊して来いという謎なミッションがあるんだけど


そのターゲットのすぐ近くに、いやらしく敵兵が待機してるんだよね。


ミッションを受ける前にはいなかったのに。


露店を破壊するには、誰かを掴んで投げるしかないんだけど


それやると、ほぼ確実に敵に攻撃されるという。


しかも、時間制限付きだからさらに厄介。


それ以外でも、敵兵の配置がいやらしい部分が結構ある。



あと、キー入力受付時間が遅い気がした。


たとえば、ドコかにぶら下がって下へ降りようとする時


まず、ボタンを押してぶら下がる。


それで、下へ降りるボタンを押せば降りられるんだけど


ぶら下がってから約1秒経たないと、下へ降りるボタンの入力を


受け付けてくれないんだよね。



スリの時も、ターゲットをロックしてスリをするんだけど


近くにいるのに、なかなかスろうとせずに、手を伸ばしたままの状態でいる。


これ以上近寄ったら、ぶつかって気付かれる距離なのにもかかわらず。


こういうシビアすぎる部分も結構あった。



あと、コレは完全に俺の個人的な不満なんだけど


酔っ払いや、薬物中毒者、物乞いといったキャラクターの存在意義があるのかどうか。


イベントやミッションに関わってくるわけでもない。


単純にプレイヤーにストレスを与えるだけの存在のような気がしてならない。


すごく邪魔。


しかも、結構たくさんいるんだよね、あちこちに。


他のキャラクターには絡まないくせに


主人公が近寄った時だけ近寄ってきて、やたらしつこく絡んでくる。



暴漢や兵士、スリのターゲット、尋問のターゲットなんかも


近くを通っただけで「あっち行け!」的なセリフを言う。


正直、自意識過剰気味な印象。


一般人も、主人公が走ったり、ドコかによじ登ったりしていると


罵倒してきたりする。


「頭がおかしいんじゃないか。」とかねw


多分、このゲームを実際にプレイした人は、同じ事を一度でも思ったことがあるはず。


もしかしたら、このゲームは「Postal 2」と同じく


「日常のフラストレーション」がテーマなのかもしれないw


だとしたら、一般人を殺しても良いよね?


ダメですか、そうですか。



あと、弓兵を暗殺するミッションがあるんだけど


ターゲットの弓兵に発見されると、ミッション失敗になっちゃうんだよね。


例え、その弓兵を殺したとしても。


発見されても、殺せば“死人に口なし”だろうに。


しかも、弓兵が後ろを向いているのにロックオンすると、なぜか発見される。



壁をよじ登ったり、建物から建物へ飛び移ったりできるフリーランシステムだけど


見張りの弓兵が結構あちこちにいるから、実はそんなに自由に駆け回れなかったりする。



あと、AIがあまり賢くない。


死体を見つけると、警戒するんだけど


その場を離れて、また死体の前に来ると、また警戒するんだよね。


つまり同じことの繰り返し。



あと、この作品はオートセーブ式で、任意のタイミングでセーブすることができない。


だから、どんどん上書きされていっちゃうんだよね。


当然、ロードとかもできないし。


やり直したい場合、章の最初からやり直すしかない。


そうなると、また数々の長いイベントを観なくちゃいけない。



イベント中は動けるんだけど、見えない壁があってある程度までしか動けない。


カメラ視点も固定だからただ観ているしかない。


アクションも移動しかできない。


攻撃もジャンプも、武器を変更することもできない。


メインストーリーのイベント時、ミッションを受ける時、報告する時、一般人を助けた時。


その“イベント”の数が多いから、一々観なくちゃいけない。


特に、一般人を助けた時は、近くに倒した敵の死体が転がっている状態で


イベントが起こるから、敵に騒がれる前に早く逃げたくても


観終わらないと逃げられない。


チュートリアルも、やり直すたびに毎回観なくちゃいけない。


一応、キャンセルすることはできるけど


チュートリアルが始まってからじゃないと、キャンセルできない。



最後に、個人的に思うこととして、死体で遊べたらなと。


「Postal 2」では、死体を蹴っ飛ばしたり、切り刻んだり、燃やしたり


色々遊べたんだけどね。


つまりは、それがしたくなるほど、このゲームの敵にはイライラさせられるんだよね。


デュードさん助けてください。



見直してみると、ヤバいね。


不満点の多さがハンパないw


でも、残念ながら本音なんだよね。


そして、大げさでもなく事実。



でも、長所もちゃんとある。


まずは、やっぱりアクション性。


上で挙げた不満点はあるものの、剣で敵を斬り付けるアクションとか


投げナイフで敵を仕留めるアクション


壁をよじ登り、建物から建物へ飛び移るフリーラン要素。


コレらは今までのゲームでは、あまり無かった要素だし


実際、爽快感を感じることができる。



また、街並みもすごくリアル。


自作のゲームで、アラビア圏の街を作る時の参考にしたいくらい。


高い場所に上って観る景色は、まさに絶景。


マップの作りこみの細かさを、コレでもかと言うほど感じる。



あと、単純に12世紀の物語として終わらせずに


実は現代人の記憶でしたというのも、個人的には面白いと感じた。


ミステリアスな雰囲気も感じて、「Portal」というゲームを思い出した。


今後の展開がすごく楽しみ。



また、クリアした章の、まだクリアしていないサブミッションをプレイするとき


そのサブミッションだけクリアすれば、もう一度章を全部クリアしなくてもOKな所も良い。



あとは、助けを求めている一般人を助けると、神学者や自警団が協力してくれる。


神学者は、主人公を列の中に紛れさせてくれて、門兵がいる場所に入ることができる。


通常だと、門兵がいる場所に入ろうとすると、追い返される。


無理やり入ると、攻撃されてしまう。


自警団は、敵に追われている時、敵を掴んで動きを封じてくれる。



あとは、中世の雰囲気がすごく出ている所。


少し古臭さも感じるけど、なかなか良い。



こんなところかな。


正直、糞ゲー呼ばわりされても仕方が無い作品ではあると思う。


自分で言うのもアレだけど、俺にしては珍しいぐらい不満点が多かった。



個人的には、上で挙げた大量の不満点を改善、解消すれば神ゲー。


実際は、凡作~良作。


部分的には神ゲー。



やっぱり操作面でのストレスは痛すぎる。


正直言って、操作性は全てのゲームで、最も重要な部分だと思ってる。


ゲームというジャンルであれば、必ずプレイヤーが操作することになる。


他が良くても、操作性が悪かったら糞ゲーにさえ、なり得ると俺は思う。


逆に他が駄目でも、操作性が抜群に良い、心地良いと


それだけで、ゲームの評価は上がる。


実際、ストーリーとかが良いゲームでも


何度もプレイすると、もう知っちゃってるわけだから、あまり感動は無いけど


操作性が良いと、心地良いからまたプレイしたくなる。


何度でも何度でも、また心地よくなりたいがために。


それぐらい、操作性は重要。


正直この作品は、できればもうあまりプレイしたくないな。


なんか残念だな。本当に残念な作品。



続編の「II」はどんな感じなんだろう。


正直、この作品のレビューを見ても


俺が、この日記で指摘している不満点があまり書いてなかったから


あまり改善されていない気がするけど。

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