2008年6月30日月曜日

指輪物語 完結

「ロード・オブ・ザ・リング」を全て観終わりました。

全編通して観ると、指輪に誘惑されて変貌する様が結構多く描かれてましたね。

単にその指輪が“優れたモノ”なだけではなく

指輪自身が持っている魔力によって周りのキャラクターを誘惑しているみたいですね。

その魔力はモルドールに近づけば近づくほど大きくなっていくらしく

フロド自身もその誘惑に翻弄されていました。


現代で例えるならその“指輪”は恐らく“お金”でしょう。

でも、指輪のように自身が魔力を持っているわけではないし

幾分マシなのかな。

金に魅入られた人間は恐ろしいと聞きますしね。

金のためなら人を裏切り、人を殺す。

それが例え今まで親しかった人でも。

指輪物語で言えばゴラムですね。

ゴラムの回想は観ていてすごく悲しい気分になりましたね。

全ては指輪のせいなのか、それを造り出したサウロンのせいか

それとも指輪が魔力を持って誘惑しているとはいえ

その誘惑に負けてしまった者たちのせいなのか。

全ては各キャラクターの“欲”ですね。

正直、そのキャラクター達の欲による変貌は観ていて恐ろしかったです。


迫力あるバトルだけではなく、恋愛や、友情、欲望、憧れ

恐怖、不安、不信感、希望、自然の雄大さ、そして冒険など

様々な描かれ方をしているように感じました。

特にバトルでの恐怖心や不安というのがよく伝わってきた気がします。

主人公フロドを最後まで助けた庭師サムは本当にすごい、そして強いなと感じましたね。

そして旅の仲間達の友情ね。

何の見返りも無いのに、お前が行くなら俺も行こう。

これこそ友情と思いましたね。

こういうとこで損得感情出てきたら恐らく友人とは呼べないでしょうね。

違う種族なのにこれほどまでに友情という固い絆で結ばれてるって

俺的にはすごいと思いましたね。

ドワーフのギムリの義理堅さにはちょっと感動させられました。

「ロード・オブ・ザ・リング」の中では一番好きなキャラクターかも知れない。

アラゴルン、レゴラス、ギムリのトリオはなかなか良かったですw


最後に、この作品は壮大な冒険や迫力あるバトルよりも

各キャラクターの精神的な部分の方が物語のメインという気がします。

もちろん壮大な冒険や迫力あるバトルもとても良く描かれてましたが

それ以上に各キャラクターの精神的な部分

上でもいくつか書いたように、葛藤だったりというものが

とてもうまく描かれていました。


とても面白く、熱く、参考になる作品でした。

この壮大な物語を実写映画化したピーター・ジャクソン監督には

敬意と感謝の気持ちを表したいと思います。

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