2015年1月25日日曜日

オトナ帝国

「大人向けのアニメ映画トップ10」、『AKIRA』『もののけ姫』などがトップ選と出

https://www.crank-in.net/news/34895/1



「クレしんのオトナ帝国」は、大人向けだと思うけど


子供でも大人でも楽しめるから、大人向けとは言い難いのかも。


あの作品は、テーマ選択とメッセージ性が秀逸だった。



人類の進歩と調和。


岡本太郎は、そのコンセプトを真っ向から否定する「太陽の塔」と「生命の樹」を作った。


「人類は進歩などしていない」と。



スピルバーグの「ジュラシックパーク」でのワンシーン。


マルコム博士のセリフ。


「遺伝子は地球上で最も驚異的な存在。

 その遺伝子をおもちゃの様に振り回している」


「科学力というものは、その気になれば誰でも使える。

 他人が書いた物を読んで次へ進んだだけ。

 自力で得た知識ではないから、責任感もゼロ。」


「天才たちの肩に乗っかって

 何を作っているのかも知らずに、ただ完成を急いだ。

 ただ特許を取り、きれいに包装し、プラスチックの弁当箱に

 ペタンと貼りつけ、それを売りつけるだけだ」


「できるかどうかに心を奪われ、すべきかどうかを考えなかった」


「発見のどこが偉い?

 探求の対象をいたずらに傷つけるだけの、自然界へのレイプだ」



デジタル化が進む現代において、アナログ思考の重要性が問われている。


どんなにデジタル化が進もうと、人間は人間である限り永遠にアナログだ。


まるで、自分をデジタル世界の住人と勘違いしている人間もいそうだが


どんなに画期的な発明をしようと、デジタル機器に囲まれていようと


どんなに気取っていようと、どんなに粋がっていようと


霊長類に属する動物に過ぎない。



人間は万能ではない。むしろ、無能だ。


少なくとも、自然の前では。


設備や環境、資料や道具が無ければ、人間は何も生み出せない。


発明や科学の進歩は素晴らしいことだが、勘違いはしてはいけない。

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