2015年6月17日水曜日

問題作

【E3 2015】PS4『ファイナルファンタジーVII リメイク』発売決定




「FF」シリーズの問題作であり、シリーズ中最も賛否の分かれる作品。


自分は、面白いゲームだとは思うけど、出来が良いとは思わない。



「FF」の方向性が変わっていく様子は、「FF VI」辺りから表れ始め


良くも悪くも、この「FF VII」で大きく変化した。


それまでの「FF」をプレイしていれば分かると思うけど、明らかに気色が違う。


そういえば、キャラデザインも、「FF VII」から天野さんではなくなったんだっけ。


品質も、2Dから3Dへと移行したゲームだからかもしれないけど


全体的に作りが粗く、手探り状態で何とか完成させたという印象。



欠点はたくさんあるんだけど、特に印象に残っているのは以下の4つ。


1.マップが見づらい。


 粗い3DCGの静止画を背景に使っているため、非常に見づらい。


 マップの探索を行わなければいけないゲームとしては致命的。


2.演出が地味。


 これまでの「FF」、特に「FF VI」などと比べると


 イベントの演出が地味で、BGMもあまり印象に残らない上に淡々と進んでいく。


 「FF IV」のテラ、ヤン、シド、パロム&ポロムなどのシーン


 「FF V」のガラフ、ギルガメッシュなどのシーン


 「FF VI」のフィガロ城、セッツァーなどのシーンと比べると


 インパクトに欠ける上、印象に残ったシーンは、ほとんど無い。


 せいぜい、あのヒロインの悲劇ぐらい。


3.召還の演出が長い。


 召還魔法は強力なんだけど、演出があまりにも長い上にスキップできないため


 自分は、物語後半から召還魔法を使わなくなった。


4.強制ミニゲーム。


 物語を進める上で、いくつものミニゲームが用意されていた。


 寄り道として遊ぶのなら良いのだけど、強制的にプレイさせられる。


 プレイしたのは結構前だから、うろ覚えだけど


 クリアしなければ先に進めないものが多かったはず。



他には、会話イベントが長いとか、全体的に暗いとか


主人公が気取り屋の割りに軟弱だとか色々あるけど


ここらへんは、好みの問題だから割愛。



ちなみに、元スクウェアの植松伸夫さんも過去に


■オリジナルの「FF」は「FF VI」まで。

-----------------------------------------------------------------------

Uematsu: I do not actually feel that Final Fantasy is in any way 'my' series. I think one can say that the original Final Fantasy ended with part six. From Final Fantasy VII onwards, a lot of new, younger people came aboard the development team and it wasn't possible to point to an actual author of the game. Before, there was a set team with equally important contributors. Everything that came after part six I don't really consider my work anymore.

-----------------------------------------------------------------------


場所は、以下のサイト後半部。


『Interview with Nobuo Uematsu』

http://web.archive.org/web/20120522201821/http://www.g-wie-gorilla.de/content/view/136/18/


■スクウェアを辞めたのだから、楽曲の権利を返してほしい。


 3:50~

■坂口さんがいなくなったのだから「FF」シリーズは作るべきではない。


 4:07~

■スクウェアは変わり始めたのは、坂口さんがいなくなってから。


 5:00~

と公言していたりする。


これらの、他のインタビュー動画は↓の一覧から観ることが出来る。


『1UP.com植松伸夫ロングインタビュー』

http://www.nicovideo.jp/mylist/5457236



あとは、過去にツイッター上で、坂口さんらと


当時の「FF」の、開発現場の話をしていて


そこでも「FF VI」が一番やりがいがあったと語っている。


『スクウェア同窓会の断片』

http://togetter.com/li/11632



相変わらず、過去の遺産頼みなのはアレだけど


コンシューマーを盛り上げる効果があるのなら、良いかもしれない。


コンシューマーゲームの開発者は、スマホなどでは体験できないような


質の高いゲーム体験を提供し続ける必要がある。


お金を支払ってでも体験したがるような


また、お金を支払って損した気分にはさせないようなゲームを。


作り手としてのプライドがあるのなら、スマホゲームなどには絶対に負けてはいけない。


舐められてはいけない。


ビデオゲームの最前線は、コンシューマーなんだと世界に知らしめてやるべきだ。



しかし、個人的には「シェンムーIII」の方が、圧倒的に大きなニュースだったりする。

0 件のコメント:

コメントを投稿