夏の定番「ホラー映画」のテレビ放送が減ったのはなぜ?
https://www.crank-in.net/column/31960/1
昔のテレビは面白かった。何よりも企画が面白かった。
今のテレビ(バラエティ)は、くだらない企画ばかり。
くだらない企画を長尺で、大勢の芸人でワーキャーやっているだけ。
しかし、その一方で、教養番組や紀行番組は面白くなった印象。
個人的に、バラエティ番組をつまらなくしたのは、視聴者だと思っている。
最近強く思うのは、視聴者が文句を言い過ぎているということ。
昔のバラエティ番組が、一部の動画投稿サイトで観ることができるが
それらに対して、ネガティブなコメントが目立つことが多い。
「危ない」「迷惑だ」「やりすぎ」「どうせ、やらせだろ」
ネットの普及もあって、これまであまり見えなかった視聴者の意見が見えるようになり
そういった視聴者の意見を考慮した結果が現在のテレビだと思っている。
昔、「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」というバラエティ番組があった。
出演者メンバーが世界大会にまで出場した「ウリナリ芸能人社交ダンス部」や
ドーバー海峡をリレーで泳ぎきるという偉業を成し遂げた「ドーバー海峡横断部」
それぞれ2曲のミリオンヒットを出し、紅白にも出場し、200万人を超える署名を集め
社会現象を起こした「ポケットビスケッツ」と「ブラックビスケッツ」などの企画が人気を博し
視聴率が20%を超えることがザラにあった番組で
個人的に、これ以上に面白いバラエティ番組を知らない。
しかし、あるタイミングでレギュラー出演メンバーを刷新する。
「ウリナリ解散総選挙」という企画で
当時のレギュラー出演メンバーと、新たに立候補する芸人の中から
視聴者が今後レギュラーとして出演してほしいメンバーを選択し、投票するというもの。
しかし、その企画が行われた翌年に、番組は終了することになる。
視聴者の意見など考慮する必要はない。
視聴者が面白い番組を作れるわけではないということに気付いてほしい。
反発を食らうぐらいの企画でないと、成功はしない。
あのディズニーランドでさえ、最初はウォルト以外の全員が反対した。
ウォルトは、その結果をむしろ喜び、安心していた。
挑戦というのは、そういうものだ。
何のための規制なのか。
テレビはエンターテインメントのはず。
規制して面白くなくなっているのでは、意味がない。
その一方で、有吉や坂上のような低俗なタレントが蔓延っている。
21世紀になってから、日本は狂いだした。
90年代のメディア黄金期から何を学んだのか。
今、誰も望んでいなかった未来に生きている。
こんな世の中で誰が幸せなのか。何が楽しいのか。
良くも悪くもエンターテインメントは
大衆から個人のレベルへと縮小し続けている気がしてならない。
分かる人が分かればいい。
ニッチな価値観が多数化し、価値観の相違が激しくなった。
この流れを止めることは難しいだろう。
誰もが望み、誰もが望まなかった時代を生きている。