2013年7月7日日曜日

難しいところ

日米アニメの最大の違いとは?ピクサーの日本人スタッフが明かす制作事情

https://www.cinematoday.jp/news/N0054542



作家性を重視すると、傾向として間口が狭くなりがちな印象。


上手いクリエイターは、娯楽性と作家性を両立させた作品を作る。


例えば、アニメではないけど、スティーヴン・スピルバーグとか。


彼が凄いのは、一般大衆に受ける娯楽性と


独自の思想を両立させた作品を作ることができること。


「ジュラシック・パーク」では、古生物を現代に蘇らせるというロマンとスリルな部分。


しかし、恐竜をモンスターとして描かず、あくまで動物として描いた点と


知的好奇心などの欲望によって、自然淘汰された古生物を蘇らせるという人間の傲慢さ


そして、科学の力を持ってしても、人間は神にはなれないというメッセージ。


これらの要素を含んだ「ジュラシック・パーク」という映画を


ヒットさせたスピルバーグは、やはり天才だと思う。


ウォルト・ディズニーと同様に、アメリカの宝だろうね。



日本は、先進国にもかかわらず、労働環境の悪さという問題が多い気がする。


ブラック企業的な。


今後、少しずつでも改善されていくと良いんだけど。



日本人が、ディズニーアニメのような作品を作るのは、かなり難しいと思う。


まず、感性がかなり違う。


そして日本は、海外ほどミュージカルが一般的ではない。


あとは、単純なアニメーション技術の問題。


日本のアニメは、ディズニーアニメほど、表情や動きが豊かではないという印象。


ゲームをプレイしていても、それは感じるんだけど


欧米のゲームと比較すると


日本のゲームのフェイシャル・アニメーションは、とても不自然で下手。


人形が口をパクパクさせているような感じになってしまっている。


欧米の場合、驚くほど自然でリアル。


これは、最近になっての話ではなく


10年以上前のゲームでも、その差はハッキリ現れている。



あとは、ゲームやアニメ、映画などでも言えることだけど


キャラクターの台詞が、台詞的過ぎる印象。


自然な会話というよりも、いかにも台詞というような感じ。


映画に関しては、役者の演技力もあるだろうけど。


アニメの場合も役者出身の声優だと、演技力に難があることが多い。


欧米の場合、役者が声優として仕事をすることが多かったりするけど


比較的しっかりとした演技をしていることが多い。


例を挙げれば「Grand Theft Auto」シリーズとか。



最近の日本のアニメを観ていると、画風がのっぺりしていて平面的な印象。


立体感がなくて、動く紙芝居を観ているような感じ。


表情のアップが多いのも、少し気になる。


でも、その日本アニメのテイストが受け入れられているのであれば


そのままで良い気がする。


日本アニメのディズニー化なんて、恐らく誰も望んでいないだろうし。


日本アニメだけが持った良さというのがあるのであれば、それは大切にしていくべき。

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