人と人との繋がりが希薄になったと言われている昨今。
「核家族」などという言葉も、それを象徴するものの一つ。
それの良し悪しはさておき、今はネットが世界を支配する時代になりつつある。
冒頭で書いた件もあり、コミュニケーションが苦手な人間が増えたが
人間は人との繋がりを欲している。
最近は、その傾向が特に強まっている。
例を挙げれば、TwitterやSNS、ニコニコ動画やYoutubeなどの動画共有サービス。
ネットを介してのゲームなどもそうだ。
直接、人とコミュニケーションをとるのは気が引けるが
ネットを通じてならば気兼ねなく行える。
そういった現代人の心の表れと自分は見ている。
コミュニケーションは恥ずかしくて面倒だ。
だけど、さまざまな体験や感情を他人と共有したい。
そう考えている人間が、世界レベルで多く存在するのだろう。
そういった人間が増えれば増えるほど問題となってくるのは、ネット上での犯罪行為だ。
今や、ネチケットなどという言葉は失われたと言っても過言ではない。
以前は「2ch」などといった、いわゆるアングラ(アンダーグラウンド)なサイトでのみ
危険なやり取りが行われていたように思えるが、今ではネット上全てが無法地帯と言える。
言わば、ネット全体がアングラだ。
他人への罵倒や中傷は当たり前。
差別用語も、まるで一般的な言葉であると錯覚してしまうほど、目にすることが多い。
その対象は世界にまで及ぶ。
人種差別や宗教差別など。
これが現代のネットでは当たり前となってしまっている。
その原因は何かと言えば、敷居が下がりすぎたことだろう。
文字を書き込み、クリックするだけで
誰でも情報を発信することができるようになった。
これは、もはや革命と呼べるレベルだ。
しかし、一方でネットによってもたらされた大きなメリットがある。
それは“情報”である。
上でも書いた通り、ネットは世界レベルにまで広がっている。
それにより、ネットが存在しなかった時代では
各国、各地へと足を運ばなければ見ることができなかった景色や街並み
知ることができなかった文化や習慣。
その他、様々な情報を家にいながら得ることができるようになった。
これは、非常に大きなメリットであると自分は思っている。
これからの世の中が、どう動いていくのかは分からない。
しかし、ネットに支配されるのか
それとも、ネットをうまく活用するのか。
生かすも殺すも人間次第であることには変わらない。
ネットを使えば容易に、気兼ねなく他人とコミュニケーションがとれるが
例えネット上であろうと、相手は人間であるということを忘れてはならない。
現実と同様、相手には敬意を持って接する必要がある。
容易にコミュニケーションをとることができるようになったからこそ
忘れがちではあるが、決して忘れてはならない最も重要なことであると自分は思う。
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