2017年3月17日金曜日

ミスキャスト

ディズニー、「美女と野獣」の同性愛シーン削除を拒否

https://jp.reuters.com/article/disneybeauty-idJPKBN16O07R



自分は、ガチのディズニーファン(信者と言っても過言ではない)だけど


実写版「美女と野獣」は、ミスキャストだと思っている。


ベル役がエマ・ワトソン?


話題性ありきのキャスティングという感じがしてしまう。


そもそも、エマ・ワトソンは純粋なフランス人ではないんじゃないか?


と思ったけど、それに関しては、まだ良いとしても


どう考えても、ベルのキャラクターには合わない。


表情からの自己主張が強すぎる。


絵に描いた様な気の強い女性という感じ。


ベルは、確かに野獣に対して物怖じすることなく、自分の意見を言う性格だけど


基本的には、読書好きで空想の世界に浸る、不思議な文学少女というキャラクター。


それに、色気が無く、いかにも田舎の少女という雰囲気を持っている。


一方のエマ・ワトソンは、都会育ちの活発で社交的な女性という印象が強い。



個人的には、アン・ハサウェイが適役だと思っている。


年齢の問題に関しては、まだ彼女は34歳だし、エマ・ワトソンと8つしか違わない。


年齢云々よりも、キャラクター性の合致を重視するべきだと思う。



上で、自分はディズニーファン(信者)と書いたけど


最近のディズニーに関しては、あまり素直に好きだとは言えない。


と言うか、嫌いだ。


個人的に、ディズニー映画の名作は1999年の「ターサン」までだと思っているし


それ以降、基本的にタレントが声優をやるようになってしまった。


「アナと雪の女王」ではミュージカルシーンでさえ、タレントだ。


おまけに、ディズニー映画をよく知らない連中によって


May J.が叩かれるという、意味不明な事態まで起きた。


正式な、日本語版主題歌担当の歌手なのにも関わらず。


とてもかわいそうで、無知な加害者たちに強い怒りを覚えたほどだった。


1997年「ヘラクレス」の藤井フミヤや、1999年「ターザン」のV6坂本昌行らのように


日本語版の主題歌を担当しただけだというのに。


彼女自身もディズニーファンで、ディズニーの音楽で育ってきたとのこと。


主題歌を歌うことは、本人にとって、とても嬉しい出来事になるはずだった。


ミーハーが、それを台無しにしてくれたわけだ。


こうやって、才能ある人間が一部の人間によって潰され


そうではない人間が、芸能界に居座り続けるという、日本の芸能界の異質さ。



それはともかく、最近のディズニーには何の期待もしていない。


唯一、期待をしているとしたら、テーマパーク事業のみだ。


新しくできた「上海ディズニーランド」の出来も素晴らしくハイクオリティで


イマジニアたちだけは、昔と変わらず、素晴らしい仕事をし続けているなと感じている。



過去のディズニー作品を、あろうことかディズニー自身が皮肉った映画


「魔法にかけられて」は、ディズニー史上、最も嫌いな映画だ。


アラン・メンケンのおかげで、ミュージカルシーンだけは素晴らしいが。



いつか、黄金期のような世界最高峰のアニメーション作品を


また作ってほしいものだけど、今のディズニーには99.9%無理だろうな。


商業主義と客に媚びた作風を変えなければ、その日は訪れないだろう。

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