2015年7月15日水曜日

訃報

任天堂の岩田社長が55歳で死去、Wiiでゲーム人口拡大

https://jp.reuters.com/article/iwata-idJPKCN0PM14U20150713



任天堂の岩田聡社長が、11日に亡くなった。


「Nintendo Direct」を毎回欠かさず観ていたため


自分にとって、岩田さんは馴染み深い存在だった。


晩年は確かに痩せてはいたが、まさか命に関わるほどとは思っていなかったため


訃報を初めて目にしたときは、とても驚いた。


想像すらしていなかったため、ネタか何かだと思っていたが・・・。



ハードの、単純なスペックアップに拘らず、“新しい遊び”を提案し続けている任天堂は


自分にとって、とても尊敬できる存在。


横井軍平さんが健在であった頃から


消費者自身も気付いていない、新たな需要を掘り起こすという姿勢。


横井さんの功績から考えれば、日本のスティーブ・ジョブズと言っても過言ではない。



ゲームのアイディアというものは日常の中にあって


それを、いかにゲームとして仕上げるか。


最近では、ゲームを語る際、グラフィックの話しか出てこないことが多い。


重要なのは、綺麗なグラフィックを失くしたら、一体何が残るのかということ。


そういう意味では、「マリオ」や「ゼルダ」といったゲームは


非常に完成度の高いゲームだと感じる。


余計なものを全て失くした時に残るものが、一番重要な要素であり、根幹的な存在。


ゲームデザインの話をしだすと長くなりすぎてしまうため


この話は、ここで終わりにする(笑)



コンシューマのゲームは、グラフィックの向上と共に


より、複雑かつ難解でニッチなものになり続けている。


ゲーマーには受けが良いが、それ以外には興味を持たれるどころか


存在自体知られていなかったり。


そんな中でも、“5歳から95歳まで”という言葉の通り


万人向けのゲームを考え、作り続ける任天堂は、やはり素晴らしいと感じる。



コンシューマでは、「PlayStation」や「Xbox」


さらに携帯機では、同じく「PlayStation」の他に、スマホがある。


そういった存在との差別化を図ることこそが何よりも重要で


そこでしか味わえない体験・遊びを提供できるかどうか。



現在、スマホに押されてはいるものの、スマホには致命的な欠点がある。


それは過去の日記でも書いたが、ゲームにおいて最も重要な要素である操作性。


単に、“操作のしやすさ”だけではなく、“操作の心地良さ”というのが


ゲームの最も重要な点であり、原点。


プレイヤーの「こうしたい」という気持ちと、それに伴った操作。


そして、コントローラーを通して、ゲーム内でのレスポンス。


これらが一致した時、快感を生み出す。


その快感を味わえる機会が多いほど、優れたゲームであり


また、そのバリエーションが豊かであれば、さらに良い。



こうした努力と挑戦を続けてきたのが任天堂だ。


時には、失敗することもある。


しかし、挑戦には失敗はつきもの。


“新しい何か”を生み出すには、試行錯誤が欠かせない。


失敗と成功の繰り返しで、文化は構築されていくものだと思う。



岩田さんに一度“直接!”お会いしてみたかったけれど、それも叶わなくなってしまった。


さらに言えば、横井さんにもお会いしてみたかった。


しかし、宮本茂さんには是非ともお会いしてみたい。



岩田さんが亡くなり、今後任天堂がどうなっていくのか注目していきたい。


もちろん、良い方向に進んでいってほしい。


いつまでも、世界中の全てのゲーマーの故郷であり続けるはず。



楽しい体験を、ありがとうございました。

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