大学院を卒業したのに、希望の会社に卒業できない世の中、不公平では?
そもそも、日本の大学の存在意義からしておかしい。
何故、その学部を選んだかを明確に答えられる人間がいるかどうか。
さらに、将来の展望を絡めて話せるかどうか。
最近の大学生は、マニュアル思考な人間が多い印象。
あらかじめ準備が出来る試験などは非常に上手いが、台本なしのアドリブ的な展開に弱い。
それは、単純に教養のない大学生が多いからだと思う。
あらかじめ忠告しておくと、教養≠知識量。
知識は単なる知識でしかない。あくまで“モノ”でしかない。
教養とは“手段”であり、思考と行動だ。
知識という名の“モノ”を、教養という名の“手段”で、いかに上手く活用するか。
そもそも、知識や教養を身につけるための“知的好奇心”が
十分に備わっているのかどうかが疑問だ。
細かい話をすれば、“文系”“理系”という分け方自体もおかしい。
大学を受験する時点で、学部を選択しなければならないのもおかしい。
大学に入ってから、学部や専攻を変更できないのもおかしい。
高校生の時点で、自分が何に関心を持っているのかなんて分かる人間は少ない。
自分には幸い、小学生時代から今もずっと関心を持ち続けているものが複数あるが。
海外には、“リベラルアーツ”といって
文系理系を問わず、あらゆる学問の基礎を学び
その中から自分が追求したいと感じる学問を選ぶスタイルが存在する。
ちなみに、海外では“文系”“理系”という分け方はなく
“アート”と“サイエンス”という分け方になっている。
アートとは、人間が生み出したもの。
サイエンスとは、自然(神)が生み出したもの。
数字を扱うからといって、理系(サイエンス)にはならない。
建築学は文系(アート)だし、経済学や心理学は理系(サイエンス)だ。
分け方としては、アートorサイエンス。
さらに、自然科学(化学など)・社会科学(経済学など)
応用科学(医学など)・形式科学(数学など)とする方が良いと感じる。
一番疑問なのは、これまで学んできたことを活かせる職業を選ばない人が多いということ。
全く異なる業種を複数選んでいる学生が多いのが不思議で仕方がない。
これまで学んできたことを活かせない職業を選ぶ理由は何なのか。
自分の武器を自ら捨てているようなもの。
やはり、将来に対するビジョンが甘く
何を目指し何を学ぶか、何故この大学、学部を選択したのかを
自分でも理解できていない学生が多いのだと思う。
「やりたいことがない」「目指したいものがない」という学生もいるらしく
個人的には、そういった問題の方が深刻だと感じる。
それを探す期間が、本来は大学であるべきだと思う。
とはいえ、自分自身、生涯学生だと思って生きているので
学生からでも、社会人からでも、新たに何かを学んだり
関心を持つことは非常に重要だと感じている。
それは、キャリアのためというわけではなく、“学ぶことが楽しい”からだ。
自分がそれに気づいたのは、20代半ばだった。
やはり、日本の教育の仕方に問題があるのだと思う。
何をどのように学ぶかよりも、まず興味を持つ、持たせることが何よりも重要。
興味がなければモチベーションも上がらない。
興味のあることならば、自ら積極的に学びたいと感じるものだ。
学問は、教科書で教えるのではなく、体験を通して学んでいくべきものだと思う。
本や教科書などの、文字だけの世界ではなく、五感を使って体験する世界が必要だろう。
長くなったが、結局のところ、自分次第。
今まで学んだことを活かすも殺すも自分次第。
これから先、学び続けて成長し続けられるかどうか
それとも、目の前にある物事をこなし続けていくだけかどうかも自分次第。
とある記事によると、10年後に消える職業も多いとか。
いかにクリエイティブに生きられるかどうかが重要になってくるはず。
今は個人でも、様々なことを学べる時代。
テレビやネットなどから、学べることは多い。
MITやハーバードなども、無料のオンライン講座(MOOC)を始めている。
何を学び、何に活かすかは自分次第だ。
【参考用】
『オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった』
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40925
『MITが「学部では最先端なんて教えない」理由』
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20130227/244292/
『MITは「理系バカ」が役に立たないと知っている』
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20130305/244525/
『【伊藤穰一氏×牧野正幸氏 “未来のIT”対談】文系理系に分けるのはNG!日本の教育に物申す』
http://next.rikunabi.com/journal/entry/20141020
『日本人の的外れな「リベラルアーツ論」』
http://toyokeizai.net/articles/-/13697
『本物のリベラルアーツを日本人は知らない』
http://toyokeizai.net/articles/-/13769
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