2014年11月26日水曜日

無知

NHKの受信料、「割に合わない」が約8割。半数以上は週に1時間以下の視聴。

https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/12482



NHKで、どんな番組が放送されているかをよく知らない人間が


「面白い番組がない」などと言う資格はないと思う。


知っていてそのようなことを言う人間は


知的好奇心や教養がないか、観る必要がないほどに博識か


または番組の構成や演出が好みと合わないかだろう。


個人的には、お得すぎて嬉しいぐらいだ。


BSも含めたら、週に20時間は観ている(録画している)のは間違いない。


NHKを崇拝しているように思えるかもしれないが


実際、NHKの番組は本当に素晴らしいと感じている。



NHKはBBCと肩を並べるほど上質な番組を数多く提供している。


イッテQで話題になったマッターホルン登頂も


「世界の名峰 グレートサミッツ」という番組で


45分間という尺の中、番組ディレクターが登頂していた。


世界で初めて生きたダイオウイカを撮影したのもNHKだった。


自然科学や社会科学、人文科学に関心のある人間だったら興味深い番組が多いはずだ。



自分が、これまでに視聴(録画)してきた主な番組は以下の通り。



【NHK BS1】


「BS1スペシャル」


「BS世界のドキュメンタリー」


「COOL JAPAN」★オススメ

毎回、日本の様々な文化を日本に滞在している外国人に紹介する番組。

単なる賞賛番組ではなく、否定的な意見も毎回出る、日本人の価値観を見直させる番組だ。


「国際報道2014」


「ドキュメンタリーWAVE」



【NHK BSプレミアム】


「BS歴史館」


「J-MELO」


「英雄たちの選択」


「グレートネイチャー」★オススメ

世界中の大自然を撮影した迫力の映像と解説が見所の番組。


「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」


「コズミックフロント」


「ザ・プロファイラー ~夢と野望の人生~」


「世界の名峰 グレートサミッツ」★オススメ

世界中の山々を登頂し、撮影した迫力の映像が見所


「世界ふれあい街歩き」★オススメ

世界各国の街を現地の人とふれあいながら散歩する、日常的な風景が見所の番組。


「桃源紀行」


「美の壺」★オススメ

毎回、様々なテーマのアートを紹介する番組。


「プレミアムアーカイブス」★オススメ

過去に放送された特別番組をリクエストに応える形で放送している。


「まるごと知りたい!A to Z」


「ワイルドライフ」★オススメ

大自然の中で生きる動物たちの生態が観れる番組。



【NHK Eテレ】


「100分de名著」


「サイエンスZERO」


「スーパープレゼンテーション」★オススメ

TEDでのプレゼンをピックアップ&翻訳し

MITメディアラボ所長、伊藤穰一さんの解説が聴ける番組。


「先人たちの底力 知恵泉(ちえいず)」


「地球ドラマチック」★オススメ

毎回、様々なテーマを扱うドキュメンタリー番組。


「日曜美術館」


「白熱教室」


「メディアのめ」



【NHK総合】


「Biz+ サンデー」


「NHKスペシャル」


「あさイチ」


「クローズアップ現代」


「首都圏ネットワーク」


「世界遺産 ドリーム対決!」


「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」★オススメ

野生の動物の生態をコミカルに紹介している番組。


「探検バクモン」★オススメ

毎回、爆笑問題が様々なスポットを訪れる、大人の社会科見学的番組。


「地球イチバン」★オススメ

世界各地の風景と、そこに住む人々の生活を紹介している番組。


「ニュースウオッチ9」


「ひるまえほっと」


「プロフェッショナル 仕事の流儀」


「ゆうどき」


「歴史秘話ヒストリア」



数多くの良質な番組を放送してくれているNHKが自分は好きだ。


民放では、決して観れないようなクオリティの高い番組が多い。


ただ、最近は民放も、BSで放送されている番組は中々面白い。



日本人が、いかにドラマやバラエティにしか関心がないかがよく分かる。


学問においても、貴重な映像資料としての価値がある番組が多いというのに。


実際、NHKは各地の学校や研究施設が


過去に放送した映像を利用できるサービスも行っている。


日本人は、もっと知的好奇心を持って学ぶ姿勢を持つべきだと思う。


もっとも、一部の優秀な日本人は言うまでもなく、既に持っているだろうが。

2014年11月23日日曜日

個人の問題

大学院を卒業したのに、希望の会社に卒業できない世の中、不公平では?




そもそも、日本の大学の存在意義からしておかしい。


何故、その学部を選んだかを明確に答えられる人間がいるかどうか。


さらに、将来の展望を絡めて話せるかどうか。



最近の大学生は、マニュアル思考な人間が多い印象。


あらかじめ準備が出来る試験などは非常に上手いが、台本なしのアドリブ的な展開に弱い。


それは、単純に教養のない大学生が多いからだと思う。


あらかじめ忠告しておくと、教養≠知識量。


知識は単なる知識でしかない。あくまで“モノ”でしかない。


教養とは“手段”であり、思考と行動だ。 


知識という名の“モノ”を、教養という名の“手段”で、いかに上手く活用するか。


そもそも、知識や教養を身につけるための“知的好奇心”が


十分に備わっているのかどうかが疑問だ。



細かい話をすれば、“文系”“理系”という分け方自体もおかしい。


大学を受験する時点で、学部を選択しなければならないのもおかしい。


大学に入ってから、学部や専攻を変更できないのもおかしい。


高校生の時点で、自分が何に関心を持っているのかなんて分かる人間は少ない。


自分には幸い、小学生時代から今もずっと関心を持ち続けているものが複数あるが。



海外には、“リベラルアーツ”といって


文系理系を問わず、あらゆる学問の基礎を学び


その中から自分が追求したいと感じる学問を選ぶスタイルが存在する。


ちなみに、海外では“文系”“理系”という分け方はなく


“アート”と“サイエンス”という分け方になっている。


アートとは、人間が生み出したもの。


サイエンスとは、自然(神)が生み出したもの。


数字を扱うからといって、理系(サイエンス)にはならない。


建築学は文系(アート)だし、経済学や心理学は理系(サイエンス)だ。


分け方としては、アートorサイエンス。


さらに、自然科学(化学など)・社会科学(経済学など)


応用科学(医学など)・形式科学(数学など)とする方が良いと感じる。



一番疑問なのは、これまで学んできたことを活かせる職業を選ばない人が多いということ。


全く異なる業種を複数選んでいる学生が多いのが不思議で仕方がない。


これまで学んできたことを活かせない職業を選ぶ理由は何なのか。


自分の武器を自ら捨てているようなもの。


やはり、将来に対するビジョンが甘く


何を目指し何を学ぶか、何故この大学、学部を選択したのかを


自分でも理解できていない学生が多いのだと思う。


「やりたいことがない」「目指したいものがない」という学生もいるらしく


個人的には、そういった問題の方が深刻だと感じる。


それを探す期間が、本来は大学であるべきだと思う。



とはいえ、自分自身、生涯学生だと思って生きているので


学生からでも、社会人からでも、新たに何かを学んだり


関心を持つことは非常に重要だと感じている。


それは、キャリアのためというわけではなく、“学ぶことが楽しい”からだ。


自分がそれに気づいたのは、20代半ばだった。



やはり、日本の教育の仕方に問題があるのだと思う。


何をどのように学ぶかよりも、まず興味を持つ、持たせることが何よりも重要。


興味がなければモチベーションも上がらない。


興味のあることならば、自ら積極的に学びたいと感じるものだ。


学問は、教科書で教えるのではなく、体験を通して学んでいくべきものだと思う。


本や教科書などの、文字だけの世界ではなく、五感を使って体験する世界が必要だろう。



長くなったが、結局のところ、自分次第。


今まで学んだことを活かすも殺すも自分次第。


これから先、学び続けて成長し続けられるかどうか


それとも、目の前にある物事をこなし続けていくだけかどうかも自分次第。


とある記事によると、10年後に消える職業も多いとか。


いかにクリエイティブに生きられるかどうかが重要になってくるはず。


今は個人でも、様々なことを学べる時代。


テレビやネットなどから、学べることは多い。


MITやハーバードなども、無料のオンライン講座(MOOC)を始めている。


何を学び、何に活かすかは自分次第だ。




【参考用】


『オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった』

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40925


『MITが「学部では最先端なんて教えない」理由』

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20130227/244292/


『MITは「理系バカ」が役に立たないと知っている』

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20130305/244525/


『【伊藤穰一氏×牧野正幸氏 “未来のIT”対談】文系理系に分けるのはNG!日本の教育に物申す』

http://next.rikunabi.com/journal/entry/20141020


『日本人の的外れな「リベラルアーツ論」』

http://toyokeizai.net/articles/-/13697


『本物のリベラルアーツを日本人は知らない』

http://toyokeizai.net/articles/-/13769

2014年11月15日土曜日

秀吉

大河リメイク希望1位は「独眼竜」




俺は「秀吉」が好きだな。


竹中直人の秀吉に、渡哲也の信長というのがとても良かった。


あの主従関係が良い。


そして、市原悦子が演じる秀吉の母親も、とても良かった。


親子愛が描かれていた。


「日輪の子」と言って、秀吉を励ますシーンや


比叡山攻めに行く前のシーンでの


「母ちゃんが代わりに地獄へ行ったるで」


といった台詞がとても感動的だった。


何よりも、オープニングの映像と曲が素晴らしかった。


迫力と疾走感、荘厳さを感じる曲だった。


2014年11月14日金曜日

最も重要なのは、チュートリアルと操作性

「モンハン」「パズドラ」は難しすぎる? “元ゲーマー”から悲鳴 ネットでは異論・反論も

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1411/12/news165.html



個人的には、この記事の意見に賛同したい。


以前から、自分も常々感じていたことでもある。


しかし、この記事に対するリアクションから


日本のゲーム業界の現状を垣間見た気がした。


このような状態だから、日本のゲーム市場は縮小し続けているのだと思う。


「モンハン」も「パズドラ」も、所詮日本でしか支持を得られないゲームだ。


そもそも「パズドラ」は「ヨッシーのクッキー」の二番煎じ的な印象しかない。



最近のゲームが敬遠されている一番の理由は、“面倒くさい”からだ。


システム・操作方法の複雑化、ゲーム全体のテンポの悪さ、劣悪なユーザビリティーなど。


さらに、日本のゲームが最盛期だった頃の子供は、ほとんど社会人になっており


ゲームのために時間を作ることが難しくなっている。


そんな中で、斬新なゲームを生み出そうとすることによって


複雑で、とっつき難いシステムが増え、操作も複雑化の傾向にある。


それを補うように、チュートリアルも、しっかりと丁寧なものになっている。


しかし、これは逆効果だ。


しっかり丁寧に教えてくれるチュートリアルが発生するということは


ゲーム開始時に、強制的に説明書を読ませているようなものだ。


ゲームの流れを止め、長い文章を読まされることにより


プレイヤーは、無意識の内にストレスを感じてしまう。


さらに、説明された内容を覚えなければならない。


また、一度に大量の情報が与えられるとなると、覚えなければならない情報の量も増える。



自分が、ポリシーとして持ち続けているのが


“ユーザビリティー”と“難易度”は区別するべきだということ。


システムや操作方法を複雑に


または不便にすることで難易度を上げようとするのは間違いだ。


システムや操作方法は、徹底的に“シンプルかつ快適”にするべき。


チュートリアルに関しても、一度に大量の情報を与えずに


開始直後は、本当に基本的な情報のみを与え


段階的に、徐々に情報を与えて覚えさせ、慣れさせるべき。


また、なるべくゲームの流れを止めず、リアルタイムでチュートリアルを発生させること。


勉強に例えるのなら、学校の教科書に載っている公式を覚えてから問題を解くのではなく


学校の教科書に載っている公式を見ながら問題を解くという方法にすること。


その方が、圧倒的に効率が良い。



ゲームは、開始5分が最も重要。


なぜなら、そこでプレイヤーにとってのゲームの印象が決定付けられるからだ。


やたらチュートリアルや操作が複雑で難解な場合


面倒くさそう、難しそうなゲームだという印象を与えてしまう。


そうなると、気軽にゲームをプレイしてもらい辛くなる。


最も重要なのは、いかに“親しみやすい”かどうかだ。


ファミコン時代のゲームの方がチュートリアルがなく、難しいと書いている人間もいるが


レベルデザインがチュートリアル的に作られているのだ。


説明がなくとも、プレイヤーにどう操作していけば良いかを上手く教えている。



ゲームが複雑化していく流れを絶つために、任天堂は「DS」や「Wii」を生み出したのだ。


説明書を読まずに、直感的に操作が出来るUIを備えたハードを。


それ以降、ゲーム業界内外で、直感的に操作できるデバイスの開発が盛んになった。



なぜ、親しみやすくする必要があるのか。


それは、敷居を下げ、間口を広げることにより


ターゲット層の幅を広げ、市場を大きくするためだ。


最近のゲームは、ニッチ化が進んでおり、ゲームファンのためのゲームになりつつある。


任天堂が開発した「ファミリーコンピュータ」は


その名の通り、家族で楽しめるゲーム機を目指したものだった。


それまでのゲーム機は、操作が難しいものが多かった。


そこで、故・横井軍平が「十字キー」という画期的な発明をし、操作性を劇的に向上させた。



“慣れれば”遊べるゲームは良質なゲームではない。


予備知識なしで、すぐに遊び始められるゲームこそが良質なゲームだ。



『[GDC 2013]良いレベルデザインとは何か。「HITMAN ABSOLUTION」のレベルデザイナーが考える10原則』

http://www.4gamer.net/games/132/G013272/20130330007/

ディズニー映画の主題歌

May J.「Let It Go」完唱叶わず涙「こんな状態になるのは初めて」

https://mdpr.jp/music/detail/1446444



批判的な人間の大多数は、恐らくミーハーであろうから知らないだろうけども


ディズニー映画の主題歌を日本人の歌手に任されることなんて、滅多にない名誉なこと。


過去には、エルトン・ジョンやフィル・コリンズなどが主題歌を担当した。


その他にも、グラミー賞を受賞した歌手などが担当した。


日本人では、藤井フミヤが過去に担当した。


そんな中で、20代の若手女性歌手が、ディズニー映画の主題歌を任されたということは


大変な名誉なのだということを知っておくべき。



劇中歌は、キャラクターの声優に似た声の、歌える人間が起用される。


必ずしも歌唱力がある人間が起用されるとは限らない。


しかし、主題歌はそうはいかない。


幼い頃からディズニー映画を観て憧れており


なおかつ英語も堪能で、歌唱力もある彼女が起用されたのは自然なことだと思う。

2014年11月12日水曜日

リベラルアーツ

■NHK、252億円の黒字 中間決算

(産経新聞 - 11月11日 18:43)




NHKの制作する番組は、質・量・幅と全てにおいて素晴らしいと感じる。


別にNHKを崇拝しているわけではないが、確かな事実だ。


NHKの制作した番組だけで


日本史・世界史・自然科学・政治・経済・民俗学・表象文化など


これら以外にも、多岐にわたる学問を学ぶことが出来る。


まさにリベラルアーツを学ぶには最適だと感じる。


NHKに対して批判しかしない人間は、こういった番組が多数存在することすら知らない


無知以外の何者でもないのだろう。



個人的に、“無駄”や“役に立たない”といった物言いをする人間はあまり信用しない。


なぜなら、それ自体が無駄なのではなく、あなたが“無駄にしている”だけ。


それ自体が役に立たないのではなく、あなたが“役立てられない”だけ。


これからの時代、“何を”“どう活かすのか”という発想力が求められてくる。


単純な作業は全て機械が担うようになる。


クリエイティブでない人間は苦労することになる。


クリエイティビティーを支えるのは、知的好奇心や向上心だ。


何かを学ぶことほど、喜びを感じるものはない。


何かを創造することほど、楽しいものはない。


日本は、もっとそういった教育をしていくべきだと思う。