2013年6月14日金曜日

任天堂の凄さ

マリオがスマホで出ないワケ―任天堂Charlie Scibetta氏がコメント

https://www.inside-games.jp/article/2013/06/13/67427.html



「Nintendo Direct@E3 2013」を観た。


任天堂の凄いところは、映像から楽しげな雰囲気が伝わってくるところ。


特に「スーパーマリオ3Dワールド」で、一番それを感じた。


これは、任天堂以外の、どのメーカーも敵わない最大の魅力だと思う。



俺は、2011年のE3で初公開された時から「Wii U」を高く評価している。


それは、今も変わらない。



【過去の日記】


『E3 2011』

https://sauzand.blogspot.com/2011/06/e3-2011.html

『Nintendo Direct Pre E3 2012』

https://sauzand.blogspot.com/2012/06/nintendo-direct-pre-e3-2012.html

『「Wii U」の印象』

https://sauzand.blogspot.com/2012/06/wii-u.html

『市場がWii Uを評価しない理由』

https://sauzand.blogspot.com/2012/06/wii-u_8.html

『日本市場は見捨てるべき。』

https://sauzand.blogspot.com/2012/06/blog-post_18.html

『プレイステーション4』

https://sauzand.blogspot.com/2013/02/4.html



未だに「Wii U」にとっては、厳しい状況が続いているのは確か。


ソフトの数も少ない。


しかし、ハードウェアとしての魅力は、他機種に決して劣らない。


単純な性能向上にのみ注力し、新たな体験を提供しようとする挑戦をしないソニー。


Microsoftには、Kinnectがある。


ただ、認識率の悪さ、汎用性の乏しさなどが、致命的な欠点だと思っている。



過去の日記でも書いたが


自分が考える、「Wii U」が持つ魅力は以下の通り。


1.「Miiverse」により、ゲームで味わった感動を、他プレイヤーと共有することができる。

2.「Wii」の周辺機器とソフトの互換、デジタル出力対応。

3.テレビを使わず、「Wii U GamePad」のみでのプレイが可能。

4.「バーチャルコンソール」に対応。

5.マルチプレイが無料。

6.テレビと「Wii U GamePad」という、2画面プレイ。

7.「Wii U GamePad」の多機能性。

8.「Wii U PROコントローラー」の提供。


他にもあるだろうが、大体このくらいだろう。


特に大きいと感じているのは、1、3、5、6、7だ。



1は、同じゲームをプレイしている友人がいない場合


ゲームで味わった感動を誰かと共有することは難しい。


しかし、「Miiverse」という場をプレイヤーに提供することで、それが容易になる。


これは、とても大きなメリットだと思う。



3は、ゲームがテレビを占有せず


周りの人間に、気を使わせる心配もなくなるということだ。


それに、自由な体勢でプレイすることが可能になる。


常に、テレビの前にきちんと座り続ける必要はなくなったということ。



5は、相対的なメリットだが、他機種(PS4、Xbox One)では


マルチプレイは有料となっている。


しかし、「Wii U」は完全に無料だ。


最近では、ソーシャルゲームなどで、莫大な金を費やしているとのニュースが多い中


マルチプレイが無料という点は、安心感を与え、大きなメリットになると感じる。



6は、最も重要な部分。生かすも殺すも開発者次第。


7と一緒にして書くが、簡潔に書くと、インタフェースの革命だ。


これも過去の日記で書いたが


1.以前はゲーム画面上に表示していたHUDだが

  「Wii U GamePad」の画面に表示することが出来るため

  ゲーム画面に余計な情報が表示されず、画面が狭く感じない、疲労感を感じない。

2.「Wii U GamePad」のタッチ機能によって、より直感的かつ迅速な操作が可能になった。

  もう、メニューのボタン操作は必要ない。

  操作に戸惑い、回復が遅れて死ぬこともない。

3.その他に、ジャイロやカメラ、マイクなどの機能によって、企画の幅を広げる。


「DS」で出来たことが、据え置き機で、フルHDで可能になったということ。


これだけの機能を持った「Wii U」にワクワクしなければ、開発者としては失格だろう。



正直、「Wii U」を酷評している開発者がいたとしたら


それは単純に、あなたの想像力や企画力が乏しいからだと言いたい。


自身の能力の無さを、「Wii U」のせいにしているのではないか。


確かに、E3で観た新機種の映像は素晴らしかった。


現段階で、「Wii U」の映像を超えたクオリティであるのは事実。


しかし、それがどうした?


俺の経験上、映像が素晴らしいゲームであればあるほど


中身が薄っぺらで、つまらない場合、落胆も大きい。


性能の向上、大いに結構。


しかし、開発者の手に余るハードにならなければ良いが。


日本の開発者にとっては、既にそうなっている。



過去に日本のメーカーが生んだブランドは、ほとんどが死んでいる。


ロックマン、ゴエモン、サルゲッチュ、グラディウス、パックマン


ロマンシング サ・ガ、聖剣伝説etc...


恐らく、他にもあるだろう。


しかし任天堂は、よくブランドを守り続けているなと感心させられる。


任天堂と他社の大きな違いでもある。



開発者が扱いに苦労している「Wii U GamePad」だが


簡単な話で、テレビ画面と手元の画面の役割を、完全に分ければ良い。


テレビ画面では、どんな役割がメインなのか。


「Wii U GamePad」では、どんな役割がメインなのか。


作業的で、より詳細な操作、または情報の確認は「Wii U GamePad」に任せれば良い。


より、刺激的で迫力のある体験は、従来通り、テレビ画面に任せれば良い。


注意が必要なのは、「DS」と同じ2画面ではあるが


「Wii U」に、全く同じことをさせるのは難しいということ。


「DS」は、2画面だが、一つの機器として、まとまっている。


「Wii U」の場合、同じ2画面だが


テレビと「Wii U GamePad」、それぞれが独立した機器だ。


当然、「DS」と同じことをさせようとすれば、視点移動が煩わしい。


開発者の悪い癖は、新しい機能を無理に使おうとすることだ。


それが「Wii U」を上手く扱えない大きな原因の一つだろう。



恵まれた開発環境と、性能を持つハードウェアに携わりながら


ゲーム性や操作性に乏しいソーシャルゲームに押されていることを恥ずべきだ。


遊びを知らないゲーム開発者が増えたせいかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿