「Wii U」価格設定に悩むワケ
個人的に思っていること。
北米の市場、及びユーザーに高い価値を感じる。
売り上げ、注目度、反応、どれをとってもだ。
日本市場は縮小傾向にあり、北米市場とは雲泥の差だ。
北米市場も、コンシューマーは縮小傾向にあるが
それでも世界的には、かなり大きな市場であることには間違いない。
そもそも、日本語は日本でしか使われていない言語だが
英語は80カ国以上で使われている。
テキストを英語化することで、80カ国以上で売ることが可能になるわけだ。
日本でのみ売るのか、それとも80カ国で売るのか。
この差は大きいと感じている。
任天堂の場合は、日本と海外の両方で販売している。
任天堂の、ゲームの売り上げは海外の方が多い。
人気や評価も海外の方が高い。
売れるし、注目もしてくれるし、評価してくれるし、盛り上がってくれる。
開発者からしたら、日本よりも魅力的に感じるのは自然なことだと思う。
「Wii U」に関して。
【過去の日記からの引用部分】
率直に言えば、革命的という感じ。
「PS3」や「Xbox360」、「PC」などの従来のゲームが
一気に時代遅れのゲームのように思えてしまった。
今まで次世代と謳われてきた全てのゲームを、過去の物にしてしまった。
そういった魅力を感じさせた「Wii U」は凄いとしか言いようがない。
まさに次世代。
ポリゴン数、テクスチャ、シェーディングなどのグラフィックや物理演算の進化も凄いが
それよりもずっと、「Wii U」の方が次世代感を感じさせるものだった。
まさに新しい世代、新しい次元。
やっぱり、次世代的未来志向の基本はインターフェースだと実感したね。
いかに快適か、いかに便利か、いかに直感的か。
歴史的に見ても、不便や不満にはビジネスチャンスが潜んでいて
そこを上手く利用した人が、新しい時代を築いている。
日本のゲーム業界のほとんどの人間は、そこを理解していない気がする。
もしかしたら、世界でもそうかもしれない。
その部分に気付かせたのが任天堂であり、「Wii U」だったんだろう。
以前から気付いていた人は、改めて実感したことだろう。
「Wii U」発表時から、世間は「Wii U」を過小評価しすぎている。
新たなインターフェースこそが、新たなエンターテインメントを生む。
そして娯楽だけにかかわらず、その他全てにおいても当てはまる。
インターフェースこそが、全てを新しくし、それまでのものを古くする。
PCのGUI化や、ゲームエンジンの直感的なインタフェース。
「ニンテンドーDS」の2画面&タッチパネル、「iPhone」や「iPad」のタッチパネル
そして、今回の「Wii U」によるHD版2画面&タッチパネル。
その他にも、モーションセンサーやジャイロセンサー、地磁気センサーが搭載されている。
こういった要素が、直感的な操作を可能にする。
これらの機能を駆使してどういうことができるのかを、開発者は考えなくてはならない。
それは、「こんなもので一体、何ができるっていうんだ。」
といったネガティブな考え方ではなく
「これで一体、どんなものが作れるのだろう。
今までできなかったことができるかもしれない。」
といったポジティブな考え方でなければならない。
それにしても、日本は「E3 2012」への関心がなさすぎる。
テレビでもネットでも、全くと言っていいほど取り上げない。
mixiニュースで検索してみると、記事は多くあるものの
ほとんど全てが、ニュースに関する日記数 0というもの。
たまにあっても、20以下。
北米向けとはいえ、日本市場の小ささや将来性の無さを実感してしまう。
【引用部分終了】
「Wii U」が失敗したとき、それはコンシューマーの終焉だと思っている。
性能向上のみが次世代ではない。
ゲームのあり方を変えるものが次世代だ。
また、任天堂は常にユーザーを意識している。
性能面や機能面の向上だけではなく
ユーザーが快適に遊べるかどうかを常に考えている企業だ。
「ゲームギア」に性能面で劣っていた「ゲームボーイ」がなぜ成功したのか。
「PS3」や「Xbox360」に性能面で劣っていた「Wii」がなぜ成功したのか。
それは、ユーザーの表面的な需要ではなく、真の需要を見抜いていたからだ。
画像の色数よりも、連続使用時間。
高解像度や処理性能よりも、UIによる直感的な操作。
「Wii U」も成功するのは間違いない。
このハードが素晴らしいのは、周知の事実なのだから。
万が一、失敗したとしたら、それはソフトメーカーの責任だろう。
性能は高い、機能は多い、互換もある、オンラインにも対応、「Miiverse」もある。
これだけ選択肢があるのだから。
今、任天堂によってゲーム業界全体が試されている。