2011年10月22日土曜日

任天堂の凄さ

久々にゲームに関する日記。



ソニーによる「PlayStation4 プロジェクト」がスタートしたとのこと。


『ソニー、「プレイステーション4」プロジェクト開始』

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1671552.html



正直言って、何の期待感も持てないというのが本音。


というのは、ソニーの「PlayStation」は初代機から「3」まで


ほとんど変化がなく、性能が上がっただけだということ。


個人的に思うことを言わせてもらうと


“ゲームがゲームであった時代”というのは


「NINTENDO64」「PlayStation」


「セガサターン」「ゲームボーイ」の頃までかなと思っている。



その後、「ドリームキャスト」や「ニンテンドーゲームキューブ」


「PlayStation2」などが登場するが


この時代から少しずつおかしくなって来たような気がする。


リアルなグラフィックというのは、自分自身とても好きだし


自分がゲームを作るときでも、それはとことん追求したい部分だけど


良くも悪くも“ゲームらしさ”や“ゲームの盛り上がり”などが


落ち込み始めた時代だったと思う。



任天堂は、「ファミコン」から始まり



「スーパーファミコン」の登場により、絵やサウンドの表現力が広がった。



そして「NINTENDO64」で3Dの時代に入っていく。



しかし、その後「ニンテンドーゲームキューブ」が登場するものの


「NINTENDO64」と“遊び”の部分はほとんど変わらなかった。



ロムカセットからディスクへと移行した点や、新しいゲームコントローラ


そして、メモリーカードの導入などはあったけど


“ゲームの遊び方”を変えるほどのものではなかった。


ちなみに、マニアックではあるけども「GBAケーブル」というものは存在した。



ゲームキューブ本体に「ゲームボーイアドバンス」を


「GBAケーブル」を介して接続することで


いわゆる“連動プレイ”ができるというもの。


この点は新しいけど、対応ソフトが少なかったように思える。



しかし、任天堂はその後「ニンテンドーDS」を生み出す。



今までの“ゲームの遊び方”を大きく変え、多くのプレイヤーから支持された。


ダブルスクリーンとタッチペンによる操作、そして従来のボタン操作だ。


そして「Wii」の登場。



「ニンテンドーDS」と同じく、“ゲームの遊び方”を大きく変えるものだった。


リモコンによる操作というのは、当初あまり良い反応を得られなかったが


結果的に無事受け入れられ、こちらも多くのプレイヤーに支持された。


「Wii」の凄さという点については


リモコン操作という斬新なプレイスタイルも


もちろんそうだけど、一番大きいと感じたのは“互換性”だと自分は思う。


リモコン操作という今までにないプレイスタイルの「Wii」だけど


「ニンテンドーゲームキューブ」のソフトが遊べ、コントローラも使用できる。


「Wii」のソフトでも


「ニンテンドーゲームキューブ」のコントローラが使用できるものがある。


そして、「バーチャルコンソール」によって過去のゲームが格安で購入でき


「Wii」で遊ぶことができる。


当然、コントローラが異なるため、操作方法も異なるが


「クラシックコントローラ」という周辺機器を登場させることでサポートした。



また、他のコントローラも使用できる。



今年、任天堂が新たなハードの紹介を行った。


「Wii U」だ。



ハードの性能向上により、HDに対応するという点も待望ではあったけど


一番大きいのは「コントローラ」だろう。


タブレットのような外観だが、従来のコントローラのように使用することもできる。


やはり、そのコントローラの使い方が一番の特徴だろう。


どういうものか気になる方は、関連の動画を観て確認してほしい。



ちなみに、この「Wii U」にも“互換性”が存在する。



ここまで任天堂の歩みを書いてきたが


ソニーの「PlayStation」やMicrosoftの「Xbox」の場合


任天堂のような“新たな遊び方”は創られていないように思える。



「ドリームキャスト」以降、オンライン上で他プレイヤーと遊ぶスタイルも登場したが


遊び方を変えたとは言い難く、せいぜい遊びの幅が広がった程度だろう。



それでも、オンラインプレイの人気振りを見ると素晴らしいとは感じる。


「PlayStationポータブル」の「モンスターハンター」は大ヒットして今も人気だしね。




任天堂の凄さというのは、“ゲームの遊び方”を


プレイヤーや開発者に提示、提案し続けていることだと自分は思う。


かつて任天堂には「横井軍平」という開発者がいた。



「十字キー」や「マリオブラザーズ」のシステム、「ゲームボーイ」などを生み出した方だ。


その方によると、「娯楽は不要不急の商品である」とのこと。


「実用品にはニーズがある。では、不要不急の商品のニーズとはなんでしょうか。」


「端的に言えば、“暇つぶし”です。」


「他愛もないことを大げさにやることで面白くなる。」


だそうだ。


「枯れた技術の水平思考」という言葉も遺している。


全てはアイディアであるということ。


「自分が企画した商品が、第三者が企画した商品だとした場合

 お金を出して買いたいと思うかどうか。」


ということも仰っていた。


そういった精神が、現在も任天堂の中で守られ、受け継がれているのだと感じる。



今年「E3」で発表された「Wii U」を見たとき


一体どんなゲームを作ることができるのだろうか。


また、どんなゲームが登場するのだろうか。


あんなこともできる。こんなこともできる。


と、様々なアイディアが浮かび想像していた。


上でも書いたが、任天堂には“ゲームの遊び方”を


プレイヤーや開発者に提示、提案する力がある。


そこが凄い。


任天堂のそういうスタンスが、自分はとても好きだし、尊敬して止まない。


大げさかもしれないが、改めて任天堂という企業の偉大さを痛感した。



ゲームは無限の可能性を秘めていると思っている。


最高級のエンターテインメントにもなり得る。


だけど、原点に戻ると「暇つぶし」という部分であるということ。


これを忘れてはいけないと思うし、これを忘れなければ大丈夫だとも思っている。

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