■児童襲撃の容疑者「引きこもり傾向」=親族が市に相談、接触はせず-川崎
(時事通信社 - 05月29日 18:31)
以前にも同じタイトルの記事を書いた。
『甘えるなと言う方が甘えている』
https://sauzand.blogspot.com/2018/04/blog-post_28.html
今でも、同じように思う。
その理由としては、他人の気持ちに理解を示そうともせず
自らの価値観を押し付け、その上「甘えるな」という
思考停止かつ精神論で相手を突き放し、
当然、その言葉を受けた人間が、どのように思うのかなど考えず
むしろ、自分の言っていることは正論で
お前が間違っているからだと、正当化しているため。
こういった発言をする人間ほど
自分は甘えていない、自分の力で頑張ってきた、自立しているなどと
思い込んでいる可能性が高い。
しかし現実は、甘えていない人間などいないし、真の意味で自立など不可能。
極端なことを言えば、自分たち人間は、酸素が無ければ生きていけない。
植物による光合成によって生かされている身だということ。
さらにベジタリアンでなければ、家畜や魚を食べて生きている。
もっと身近な話で言えば、多くのサラリーマンは会社に守られている。
そして、日本の法や警察によって治安が維持されており
一般市民は、国や公務員によって、基本的に平穏に暮らすことができている。
高学歴だったとしても、それは勉強できる環境を整えてくれた家族のおかげ。
仕事で成功することができたとしても、それは同僚や上司、取引先などの協力
また、友人や恋人、パートナーや子供など、家族の支えがあったから。
様々な品物が手に入るのも、それらを開発、製造、出荷、販売している人がいるから。
街が綺麗で生活しやすいのも、その状態を維持してくれている人のおかげ。
水、電気、ガスなどが、いつでも使用できるのは
インフラを整え、維持してくれている人のおかげ。
全てにおいて、他人の力で成り立っているのが、この社会だと分かるはず。
それに気付かず、甘えていない、依存していない、自分の力だなどと
言ったり思っている人間がいたとしたら、傲慢すぎるし、未熟すぎる。
日本には、生活保護などの社会福祉によるセーフティーネットもある。
共存、共助の社会だ。
そういった意識の欠けた人間が、弱者を見下したり誹謗中傷をする。
本来ならば、手を取り、引っ張り上げてやらねばならないはず。
例えるなら、転んでいる人間に、石を投げつけたり蹴飛ばしているようなもの。
誰でも、そういう状況に陥ってしまう可能性があるということを自覚する必要がある。
今まで、無事にやってこれたのは、あなたの力ではない。
運が良かったのと、周りに助けられていたからだ。
運が悪ければ、事故に遭う、いじめに遭う、経済的に苦労する、精神的に苦労する。
でも、周りに助けてくれる人がいたとしたら?
事故に遭わないように守ってくれる人、いじめに遭っても庇ってくれる人
経済的に援助してくれる人、自分の気持ちを理解し、共感してくれる人。
それだけでも、人生は大きく変わるはず。
あなたが、どの立場の人間になるかは分からない。
事故を起こす側かもしれないし、事故に遭う側かもしれない。
いじめる側かもしれないし、いじめられる側かもしれない。
今は経済的に豊かでも、突然貧しくなるかもしれない。
精神的に苦労させる側かもしれないし、精神的に苦労させられる側かもしれない。
でも、もしかしたら
事故から守ってあげる側かもしれないし、守られる側かもしれない。
いじめに遭っている人を庇う側かもしれないし、庇われる側かもしれない。
経済的に援助してあげられる側かもしれないし、してもらえる側かもしれない。
誰かに優しくできる人間かもしれないし、優しくしてもらえる人間かもしれない。
今回の事件も、突然起こったことではないはず。
負の連鎖が続き、それが限界になった結果かもしれない。
悪いことを経験し続けたり、経験させ続ければ、“負の連鎖”になってしまうが
自分は、“正の連鎖”もあると思っている。
それは、“恩送り”と呼ばれていて、欧米では“Pay It Forward”と呼ばれている。
下の動画でも出てくる言葉。
また、その後に登場する紳士も素晴らしい発言をする。
「そうなってみないと、それがどんなものか分からない」
「難しい時期ってのは誰にでもある」
「ひもじい思いをしたことは?誰かの助けが必要だったことは?
抜け出したくなるような不幸を感じたことはない?
なぜ彼がああなったか君は知りもしない。」
「誰でも難しい時期はある。でも皆なんとか乗り越えてきた。
その時は必ず誰かが手を差し伸べてくれたり背中を押してくれている」
「Pay It Forward」6:12~
欧米の富裕層は
“ノブレス・オブリージュ”という精神を持ち、実践している人が多い。
『ノブレス・オブリージュ!海外のケタ違いの慈善活動家たち!! - NAVER まとめ』
https://matome.naver.jp/odai/2136247873138961501
税制の事情もあるかもしれないが、それだけとは思えない。
『ビル・ゲイツ氏、大富豪は「もっと税金支払うべき」 納税額は1兆円超 写真1枚 国
際ニュース:AFPBB News』
https://www.afpbb.com/articles/-/3163230
要は、稼がせてもらった恩返しを社会に対してしている。
自分の力だけではなく、幹部がいて、社員がいて、顧客がいる。
そのおかげで、成功できたということ。
素晴らしいことだと思う。
今回の件に関して、こういった記事がある。
『川崎殺傷事件「死にたいなら一人で死ぬべき」という非難は控えてほしい(藤田孝典) - 個人 - Yahoo!ニュース』
https://news.yahoo.co.jp/byline/fujitatakanori/20190528-00127666/
自分は、この記事を支持したいと思う。
記事の中で、秋葉原で起きた事件について触れられているが
自分も過去に、その事件についての記事を書いた。
『こういう事件ってさ』
https://sauzand.blogspot.com/2010/07/blog-post.html
『秋葉原の事件に思うこと』
https://sauzand.blogspot.com/2011/03/blog-post_8.html
「無差別に人を殺すなんて酷い」というのは、誰もが持つ感想だと思う。
しかし、「一人で死ね」という意見は違う。
自殺教唆にも、なりかねない。
綺麗事だと言う人間もいるが
個人的に、“綺麗事”だと言って否定するだけの人間は
“向上心の無い怠け者”だと思っている。
より良い社会にするために、皆それぞれ努力している。
理想の社会を現実にするために。
それは歴史を学べば分かるはずだ。
飛行機によって、世界中を高速で移動できるようになった。
過去には不治の病だったが、現代では治る病になった。
過去は、もっと治安が悪く、人権など無かったが、現代は違う。
人間は、確かに世界を良くしてきたはず。
当時の綺麗事や理想を、現実にしてきた。
せめて、その邪魔をするのは止めるべき。
個人的に、他人に不寛容な人間は信用しない。
他人に対して、日常的に厳しい非難を繰り返している人間は
選民思想を持っていたり、偏った視点でしか物事を見ることができなかったり
思慮が浅かったり、表面的な部分でしか物事を判断できなかったりする。
そういった人間は、ネット上に、たくさん存在する。
まるで、日本人全員がそういった価値観を持っているのかと錯覚してしまうくらい。
基本的に、ネット上では
匿名で、気兼ね無く、現実世界でも言わないようなことを好き放題に書ける。
そういった書き込みに対しての責任を、追及されないことが非常に多いため
一般的な日本人のイメージとのギャップが激しく
所謂、民度がとても低い状態。
そういった現状に対して、何の違和感を抱かない人間も多く
ネットの法整備も整っているとは言い難い状況のため
ネット上のモラルの低下は、より顕著になり
かつ、低年齢化が進んでいるように思える。
「YouTube」のコメント欄などが良い例で
全てのサイトの中で屈指の民度の低さを誇っているように思える。
その他にも、代表的なのは、「ニコニコ動画」や「Yahoo!ニュース」
「ガールズちゃんねる」や「5ch(2ch)」
様々な「まとめサイト」や「Twitter」など、例を挙げればキリがないほど。
比較的“マシ”と言えるのは「はてなブックマーク」だが、酷い時は酷い。
つまり、基本的に日本人が利用するサイトは、ほとんど全て酷い。
特に、上でも書いた通り、「YouTube」のコメント欄は特に酷いため
公式チャンネルの日本版だけ、コメントを禁止にしているゲームメーカーが多い。
その証拠として、いくつか紹介しておく。
『Nintendo 公式チャンネル』
https://www.youtube.com/user/NintendoJPofficial
『Nintendo』
https://www.youtube.com/user/Nintendo
『PlayStation Japan』
https://www.youtube.com/user/playstationjp
『PlayStation』
https://www.youtube.com/user/PlayStation
『スクウェア・エニックス』
https://www.youtube.com/user/squareenix
『Square Enix』
https://www.youtube.com/user/SQEXMembersNA
『CapcomChannel』
https://www.youtube.com/user/CapcomChannel
『Capcom USA』
https://www.youtube.com/user/CapcomUnityVideos
『Official Capcom UK』
https://www.youtube.com/user/CapcomEuro
欧米向けのチャンネルと比較すると、コメント欄の有無が確認できる。
厳密に言えば、ネット上で繰り広げられる誹謗中傷は
自殺教唆、名誉棄損、侮辱、プライバシーの侵害などに該当する可能性が高い。
たまに、逮捕者が出ているように、その気になれば特定し、逮捕することができる。
しかし、自分がそうなるわけがないと思っている。
何故なら、みんなやってるから。
それが、当たり前のように感じてしまっている。
実際、過去にこういった事件があった。
『「自殺教唆容疑で大学生逮捕(LINE)」から考えるインターネットと自殺問題(碓井真史) - 個人 - Yahoo!ニュース』
https://news.yahoo.co.jp/byline/usuimafumi/20140221-00032879/
面と向かっておらず、相手の表情も見えないため
そういった行動へのハードルが、とても低くなっているのだろう。
しかし、ネットを介しているだけで、相手は現実と同様に人間。
現実では真面目でも
ネットでは上で書いたような行動をしている人間も多いかもしれない。
見ず知らずの人間に、誹謗中傷を書き込むことは
現実で、突然、見ず知らずの人間に暴言を吐かれるのと同じ。
如何に、異様な状況かが分かるはず。
個人的には、もっと厳しく取り締まってもいいと思う。
マイナンバーと結び付けて管理し、特定できるようにするとか。
治安が改善されないのなら、厳罰化するしかない。
されて困る人はいないはず。
まともな人間なら、誹謗中傷など書き込まないのだから。