2019年5月30日木曜日

甘えるなと言う方が甘えている

■児童襲撃の容疑者「引きこもり傾向」=親族が市に相談、接触はせず-川崎

(時事通信社 - 05月29日 18:31)




以前にも同じタイトルの記事を書いた。


『甘えるなと言う方が甘えている』

https://sauzand.blogspot.com/2018/04/blog-post_28.html


今でも、同じように思う。


その理由としては、他人の気持ちに理解を示そうともせず


自らの価値観を押し付け、その上「甘えるな」という


思考停止かつ精神論で相手を突き放し、


当然、その言葉を受けた人間が、どのように思うのかなど考えず


むしろ、自分の言っていることは正論で


お前が間違っているからだと、正当化しているため。


こういった発言をする人間ほど


自分は甘えていない、自分の力で頑張ってきた、自立しているなどと


思い込んでいる可能性が高い。


しかし現実は、甘えていない人間などいないし、真の意味で自立など不可能。



極端なことを言えば、自分たち人間は、酸素が無ければ生きていけない。


植物による光合成によって生かされている身だということ。


さらにベジタリアンでなければ、家畜や魚を食べて生きている。


もっと身近な話で言えば、多くのサラリーマンは会社に守られている。


そして、日本の法や警察によって治安が維持されており


一般市民は、国や公務員によって、基本的に平穏に暮らすことができている。


高学歴だったとしても、それは勉強できる環境を整えてくれた家族のおかげ。


仕事で成功することができたとしても、それは同僚や上司、取引先などの協力


また、友人や恋人、パートナーや子供など、家族の支えがあったから。


様々な品物が手に入るのも、それらを開発、製造、出荷、販売している人がいるから。


街が綺麗で生活しやすいのも、その状態を維持してくれている人のおかげ。


水、電気、ガスなどが、いつでも使用できるのは


インフラを整え、維持してくれている人のおかげ。


全てにおいて、他人の力で成り立っているのが、この社会だと分かるはず。


それに気付かず、甘えていない、依存していない、自分の力だなどと


言ったり思っている人間がいたとしたら、傲慢すぎるし、未熟すぎる。


日本には、生活保護などの社会福祉によるセーフティーネットもある。


共存、共助の社会だ。


そういった意識の欠けた人間が、弱者を見下したり誹謗中傷をする。


本来ならば、手を取り、引っ張り上げてやらねばならないはず。


例えるなら、転んでいる人間に、石を投げつけたり蹴飛ばしているようなもの。



誰でも、そういう状況に陥ってしまう可能性があるということを自覚する必要がある。


今まで、無事にやってこれたのは、あなたの力ではない。


運が良かったのと、周りに助けられていたからだ。


運が悪ければ、事故に遭う、いじめに遭う、経済的に苦労する、精神的に苦労する。


でも、周りに助けてくれる人がいたとしたら?


事故に遭わないように守ってくれる人、いじめに遭っても庇ってくれる人


経済的に援助してくれる人、自分の気持ちを理解し、共感してくれる人。


それだけでも、人生は大きく変わるはず。


あなたが、どの立場の人間になるかは分からない。


事故を起こす側かもしれないし、事故に遭う側かもしれない。


いじめる側かもしれないし、いじめられる側かもしれない。


今は経済的に豊かでも、突然貧しくなるかもしれない。


精神的に苦労させる側かもしれないし、精神的に苦労させられる側かもしれない。


でも、もしかしたら


事故から守ってあげる側かもしれないし、守られる側かもしれない。


いじめに遭っている人を庇う側かもしれないし、庇われる側かもしれない。


経済的に援助してあげられる側かもしれないし、してもらえる側かもしれない。


誰かに優しくできる人間かもしれないし、優しくしてもらえる人間かもしれない。



今回の事件も、突然起こったことではないはず。


負の連鎖が続き、それが限界になった結果かもしれない。


悪いことを経験し続けたり、経験させ続ければ、“負の連鎖”になってしまうが


自分は、“正の連鎖”もあると思っている。


それは、“恩送り”と呼ばれていて、欧米では“Pay It Forward”と呼ばれている。


下の動画でも出てくる言葉。


また、その後に登場する紳士も素晴らしい発言をする。


「そうなってみないと、それがどんなものか分からない」

「難しい時期ってのは誰にでもある」

「ひもじい思いをしたことは?誰かの助けが必要だったことは?

 抜け出したくなるような不幸を感じたことはない?

 なぜ彼がああなったか君は知りもしない。」

「誰でも難しい時期はある。でも皆なんとか乗り越えてきた。

 その時は必ず誰かが手を差し伸べてくれたり背中を押してくれている」


「Pay It Forward」6:12~



欧米の富裕層は


“ノブレス・オブリージュ”という精神を持ち、実践している人が多い。



『ノブレス・オブリージュ!海外のケタ違いの慈善活動家たち!! - NAVER まとめ』

https://matome.naver.jp/odai/2136247873138961501



税制の事情もあるかもしれないが、それだけとは思えない。



『ビル・ゲイツ氏、大富豪は「もっと税金支払うべき」 納税額は1兆円超 写真1枚 国

際ニュース:AFPBB News』

https://www.afpbb.com/articles/-/3163230



要は、稼がせてもらった恩返しを社会に対してしている。


自分の力だけではなく、幹部がいて、社員がいて、顧客がいる。


そのおかげで、成功できたということ。


素晴らしいことだと思う。



今回の件に関して、こういった記事がある。



『川崎殺傷事件「死にたいなら一人で死ぬべき」という非難は控えてほしい(藤田孝典) - 個人 - Yahoo!ニュース』

https://news.yahoo.co.jp/byline/fujitatakanori/20190528-00127666/



自分は、この記事を支持したいと思う。


記事の中で、秋葉原で起きた事件について触れられているが


自分も過去に、その事件についての記事を書いた。



『こういう事件ってさ』

https://sauzand.blogspot.com/2010/07/blog-post.html


『秋葉原の事件に思うこと』

https://sauzand.blogspot.com/2011/03/blog-post_8.html



「無差別に人を殺すなんて酷い」というのは、誰もが持つ感想だと思う。


しかし、「一人で死ね」という意見は違う。


自殺教唆にも、なりかねない。



綺麗事だと言う人間もいるが


個人的に、“綺麗事”だと言って否定するだけの人間は


“向上心の無い怠け者”だと思っている。


より良い社会にするために、皆それぞれ努力している。


理想の社会を現実にするために。


それは歴史を学べば分かるはずだ。


飛行機によって、世界中を高速で移動できるようになった。


過去には不治の病だったが、現代では治る病になった。


過去は、もっと治安が悪く、人権など無かったが、現代は違う。


人間は、確かに世界を良くしてきたはず。


当時の綺麗事や理想を、現実にしてきた。


せめて、その邪魔をするのは止めるべき。



個人的に、他人に不寛容な人間は信用しない。


他人に対して、日常的に厳しい非難を繰り返している人間は


選民思想を持っていたり、偏った視点でしか物事を見ることができなかったり


思慮が浅かったり、表面的な部分でしか物事を判断できなかったりする。


そういった人間は、ネット上に、たくさん存在する。


まるで、日本人全員がそういった価値観を持っているのかと錯覚してしまうくらい。


基本的に、ネット上では


匿名で、気兼ね無く、現実世界でも言わないようなことを好き放題に書ける。


そういった書き込みに対しての責任を、追及されないことが非常に多いため


一般的な日本人のイメージとのギャップが激しく


所謂、民度がとても低い状態。


そういった現状に対して、何の違和感を抱かない人間も多く


ネットの法整備も整っているとは言い難い状況のため


ネット上のモラルの低下は、より顕著になり


かつ、低年齢化が進んでいるように思える。



「YouTube」のコメント欄などが良い例で


全てのサイトの中で屈指の民度の低さを誇っているように思える。


その他にも、代表的なのは、「ニコニコ動画」や「Yahoo!ニュース」


「ガールズちゃんねる」や「5ch(2ch)」


様々な「まとめサイト」や「Twitter」など、例を挙げればキリがないほど。


比較的“マシ”と言えるのは「はてなブックマーク」だが、酷い時は酷い。


つまり、基本的に日本人が利用するサイトは、ほとんど全て酷い。


特に、上でも書いた通り、「YouTube」のコメント欄は特に酷いため


公式チャンネルの日本版だけ、コメントを禁止にしているゲームメーカーが多い。


その証拠として、いくつか紹介しておく。



『Nintendo 公式チャンネル』

https://www.youtube.com/user/NintendoJPofficial


『Nintendo』

https://www.youtube.com/user/Nintendo



『PlayStation Japan』

https://www.youtube.com/user/playstationjp


『PlayStation』

https://www.youtube.com/user/PlayStation



『スクウェア・エニックス』

https://www.youtube.com/user/squareenix


『Square Enix』

https://www.youtube.com/user/SQEXMembersNA



『CapcomChannel』

https://www.youtube.com/user/CapcomChannel


『Capcom USA』

https://www.youtube.com/user/CapcomUnityVideos


『Official Capcom UK』

https://www.youtube.com/user/CapcomEuro



欧米向けのチャンネルと比較すると、コメント欄の有無が確認できる。



厳密に言えば、ネット上で繰り広げられる誹謗中傷は


自殺教唆、名誉棄損、侮辱、プライバシーの侵害などに該当する可能性が高い。


たまに、逮捕者が出ているように、その気になれば特定し、逮捕することができる。


しかし、自分がそうなるわけがないと思っている。


何故なら、みんなやってるから。


それが、当たり前のように感じてしまっている。


実際、過去にこういった事件があった。



『「自殺教唆容疑で大学生逮捕(LINE)」から考えるインターネットと自殺問題(碓井真史) - 個人 - Yahoo!ニュース』

https://news.yahoo.co.jp/byline/usuimafumi/20140221-00032879/



面と向かっておらず、相手の表情も見えないため


そういった行動へのハードルが、とても低くなっているのだろう。


しかし、ネットを介しているだけで、相手は現実と同様に人間。


現実では真面目でも


ネットでは上で書いたような行動をしている人間も多いかもしれない。


見ず知らずの人間に、誹謗中傷を書き込むことは


現実で、突然、見ず知らずの人間に暴言を吐かれるのと同じ。


如何に、異様な状況かが分かるはず。



個人的には、もっと厳しく取り締まってもいいと思う。


マイナンバーと結び付けて管理し、特定できるようにするとか。


治安が改善されないのなら、厳罰化するしかない。


されて困る人はいないはず。


まともな人間なら、誹謗中傷など書き込まないのだから。

2019年5月12日日曜日

アンスポーツマンライクチーム 千葉ジェッツ

■A東京が2連覇 バスケBリーグ、千葉に競り勝つ

(朝日新聞デジタル - 05月11日 17:22)

https://www.asahi.com/articles/ASM5C41LKM5CUTQP00V.html



自分は、Bリーグ発足時から毎回、CS(チャンピオンシップ)を観てきたが


今シーズンの千葉ジェッツほど、酷いプレーをしたチーム、試合はなかった。


一応、特定のチームに限らず、全ての試合を観てきたし


残留PO(プレーオフ)も、毎回観てきた。


だけど、ここまで酷いのは記憶に無い。



それは、CSのSF(セミファイナル)で起きた。


GAME1、3Qの7:31に、千葉#21ギャビン・エドワーズがシュートをした際


栃木#22ライアン・ロシターの顔に肘が当たり


そのままロシターの上に倒れて押し潰す形になった。







3:16~



これには、アンスポーツマンライク・ファウルの判定。


そのままプレーを続けたが、思うように動けず、結局GAME2には出場できなかった。


診断の結果、右腓骨骨挫傷、全治約2か月とのこと。



『#22 ライアン・ロシター選手 負傷に関するご報告 | 栃木ブレックス』

https://www.tochigibrex.jp/news/detail/id=15324



怪我をさせた本人は、近寄って謝ることすらせず、やれやれといった表情。



そして、これだけでは終わらず、翌日のGAME2でも起きた。


ロシターは、先日の怪我で松葉杖。



3Qの終了間際、栃木#18鵤誠司がジャンプシュートをし


その着地点に、千葉#1ジョシュ・ダンカンが近付き


鵤はダンカンの足の上に着地してしまう。







4:28~



チラっと鵤の方を見ただけで、エドワーズと同様に


近寄って謝ることさえせずに、さっさとベンチに戻ってしまう。





栃木の選手のほとんどが集まっている中


千葉の選手たちは、ベンチから数人が様子を見ているだけ。



千葉のホームである会場は、陽気な音楽とアナウンス


踊るチアガールたちという状況。



鵤は、もはや歩ける状態ではなく、2人に両側から支えてもらいながら移動。





ちなみに、何故かアンスポーツマンライク・ファウルどころか


通常のファウルにもならなかった。


当然、鵤は、その後の試合には出場できなかった。


診断の結果、左足関節外側靭帯損傷および左足舟状骨骨挫傷、全治約6週間とのこと。



『#18 鵤 誠司選手 負傷に関するご報告 | 栃木ブレックス』

https://www.tochigibrex.jp/news/detail/id=15332



今回は、それだけでは終わらず、4Qの6:59に


栃木#6比江島慎がシュートした際、千葉#21ギャビン・エドワーズに顔を叩かれる。








4:44~



これには、アンスポーツマンライク・ファウルの判定。


エドワーズは、先日のGAME1でのアンスポーツマンライク・ファウルに続き


2試合連続で、アンスポーツマンライク・ファウルとなった。


比江島の顔は、腫れていた。




千葉ジェッツのHC(ヘッドコーチ)大野篤史は、試合後のインタビューで


「栃木さんの方に怪我人が出てしまって、残念って言うか。

 怪我人なくて、ライバルとして戦いたかったんですけど

 ちょっと残念なシリーズになったかなと思ってます。」


と答えた。


公の場での謝罪は無し。


普通の感覚で言ったら


「怪我人を複数人出してしまい申し訳ない。怪我の回復を祈ります。」


くらいのことは言えると思うのだが。


他の選手からも謝辞の言葉は一切なく


勝利を喜び、ファンに対する感謝を述べるだけ。


もし、状況が逆だった場合、間違いなく田臥なら謝辞の言葉を述べたはず。


CSで勝利した際、必ず相手チームへの敬意を表する言葉を述べているからだ。


こういったメンタルの選手が、チームの顔となっているかいないかで


チーム全体の精神性というのは大きく異なるものなのだなと感じた。



調べてみると、千葉は今シーズン中、過去にも似たようなことをしていたらしい。


2018年、12月23日に行われた秋田ノーザンハピネッツと千葉ジェッツの試合。


GAME2、2Qの5:57に


千葉#21ギャビン・エドワーズが秋田#55谷口大智に対して、肘をぶつけてしまう。









2:22~


0:00~



これには、テクニカル・ファウルの判定。


また、千葉#3マイケル・パーカーが、倒れている谷口に顔を向けていて


明らかに視野に入っているのにもかかわらず、倒れている谷口の頭に向けて


ボールを投げつけ、その場を何食わぬ顔で去っていった。








3:03~


その後、谷口は担架で緊急搬送された。




その様子を、千葉ジェッツの一部の選手は、ベンチからニヤニヤしながら眺めていた。



この件に関して、千葉ジェッツは以下のようなコメントを発表した。



『【お詫びとご報告】B.LEAGUE2018-19シーズン第15節vs秋田ノーザンハピネッツ戦で起きた事象に関して | 千葉ジェッツ』

https://chibajets.jp/news/detail/id=15984



診断の結果、脳震盪とのこと。



『谷口大智選手の負傷に関するご報告 | 秋田ノーザンハピネッツ』

https://northern-happinets.com/news/detail/id=13934



その後、千葉ジェッツは


スポーツマンシップについて考える勉強会を開催したとのこと。



『[レポート]スポーツマンシップについて考える勉強会を開催いたしました | 千葉ジェッツ』

https://chibajets.jp/news/detail/id=16099



開催されたのは、2019年2月7日。


その約3か月後に


CSで、相手チームから複数人の怪我人を出してしまうことになった。


スポーツマンシップについて考える勉強会が役立ったとは到底思えない。



いくらバスケが接触の多いスポーツだからとはいえ


2試合の中で、同じチームから3人も怪我人が出るなど、そうそうありえないだろう。


そして、同じ選手が2試合連続で、アンスポーツマンライク・ファウル。


その選手は前科があり、秋田との試合でも怪我をさせた。



比江島は、日本代表の中心メンバー。


もし、今後の代表戦に影響したらどうするんだ。


目の下だったから良かったものの、目に直接当たっていたら、一体どうなっていたか。


こういった危険なプレイを、学ばずにしつづける選手は


チーム側も、きちんとそれなりの処分を考えるべきかと。


チーム間の問題だけではなく、日本のバスケ全体にかかわる問題でもある。



YouTubeでの動画の評価も、不評が多い。


客観的に見ても、当然の評価だろう。







2019年5月1日水曜日

昭和 平成 令和~20世紀から21世紀へ~

平成が終わり、令和になったそうです。


個人的な話をすれば、自分は西暦ベースの人間なので


平成××年と言われても、いつのことだか分からないんですよね。


20××年と言われて、「ああ、あの年ね」と思い出す。


なので、平成××年って西暦何年だっけ?と、いちいち考えてしまいます。


正直、昨日までの平成が何年だったのかさえ、分からないという・・・(笑)



そんなこんなで、これまでの天皇陛下が退位され


これまでの皇太子様が令和の天皇陛下に即位されたのは


大変おめでたいことではあるのですが


20世紀から21世紀へと移り変わった時の方が


とてもインパクトが強かった印象です。



平成という時代は、昭和の時代と比べてどうなんでしょうね。


個人的には、数多くの偉人が誕生し、まさに激動の時代と言える昭和の方が


色々な意味で、すごい時代だったなと感じます。


自分の中では、平成という時代は90年代で終わっている感覚がすると言うと


少し大げさかもしれませんが、2000年代に入ってから


様々なものが、失速、衰退してきたのではないかなと思います。



個人的に、90年代は本当に素晴らしい時代だったと思っています。


バブルがはじけ、経済的には不況の始まりとなっていましたし


オウム真理教などの凶悪事件や、阪神淡路大震災などの災害もありましたが


何と言っても、エンターテインメントが素晴らしかった。


20世紀最後の輝きと言わんばかりに


数々のエンターテインメントが世に送り出されました。


テレビ番組、映画、マンガ、アニメ、ゲーム、おもちゃ、音楽、パソコンなど


多くの分野が、クオリティの高いコンテンツを多数、世に送り出し


多くの人々に高い評価と支持を受け、大成功を収めていた覚えがあります。



『女子高生とコギャルが歩んだ90年代~TOKYOポップカルチャーの到達点 【Tokyo Pop Culture Graffiti episode#08】 - 2 - Tokyo Pop Culture Graffiti | TOKYOWISE』

http://tokyowise.jp/rensai/tokyopopculture/tpcg_08.html/2



2000年代以降から、急速に勢いが衰え始め


上で挙げたエンターテインメントのほとんどが、進化どころか衰退しています。


テレビも以前と比べると観る人が減ったようですし、映画業界もイマイチ元気がない。


邦画は、暗い映画か恋愛系、もしくはアニメやマンガが原作の実写化ばかりで


ハリウッド映画は、アメコミ系や過去の遺産が多い。


マンガも、大人気と言えるのは、今やワンピースぐらい。


アニメも、深夜に放送されるような作品ばかりで、アニメオタクしか観ていない。


ゲームも、コンシューマは国内では以前ほどの活気は無く、スマホアプリが主流。


おもちゃも、他の娯楽が多いために苦労しているようです。


音楽も、オリコンチャート1位でも、あまり認知されていない。


パソコンも、今や操作方法が分からない若者が少なくないとか。



その一方で、デジタル一辺倒の現代の流れに反して


アナログに注目が集まり、秘かに人気を集めているとの話もあります。


SNSに没頭する人も多い中、逆にSNSを断とうとする人もいるようです。


平成が終わるということもあって、現在のライフスタイルになる前の


アナログなライフスタイルが注目されているみたいです。


また、90年代のコギャル文化も注目されているようです。



『ギャル復活? 「平成最後」の90年代ムーブメント、SNSで新世代ギャル台頭も - シブヤ経済新聞』

https://www.shibukei.com/column/35/


『「渋谷のギャルそのものじゃん」 藤田ニコル、ミニスカ&ルーズソックスで“チョベリグ”なコギャルに変身する - ねとらぼ』

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1808/18/news028.html



やはり大きかったのは、映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」でしょう。


小室哲哉さんが、この映画の音楽を手掛けていて、90年代の曲が多数流れるようです。


物語は、90年代当時、コギャルで仲良しだった女性たちが現代で再会するというもの。


過去シーンと現代シーンがあるようで、ヴィジュアル的にも中々リアル。


当時、メディアに惑わされず、自由に自分たちのスタイルを確立し


既存のモノを上手く活用して、新しい文化を生み出していた。


コギャル文化として、メディアが逆に惑わされていた強い存在。


まさしく、当時の日本はコギャルを中心に回っていました。


今考えてみると、とてもクリエイティブな存在だったのかもしれません。


当時と今の一番大きな違いは


昔のコギャルは、とにかく元気でパワフルだったということだと思います。


当時の映像を観ても、元気だな、楽しそうだなというのが、よく伝わってきます。


その映画の中で


「今の子たちは何を考えているのか分からない。昔は分かりやすかった。」


といったセリフがあり


スマホの普及による、ライフスタイルの変化について考えさせられます。


それらについて、過去シーンの出演者たちも、リアルに感じているようです。


10:43から



『90年代の流行・コギャル文化特集|Infoseekニュース 映画『SUNNY』で90年代やコギャル文化が話題に』

https://news.infoseek.co.jp/feature/1990s/


『映画「SUNNY」大根仁監督に90年代コギャル文化を聞いてみた|好書好日』

https://book.asahi.com/article/11775302


『広瀬すずインタビュー「90年代のコギャル役で弾けすぎて、反省してます(笑)」 - まぐまぐニュース!』

https://www.mag2.com/p/news/368309


『映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』出演女優たちが語るコギャル文化の自由と現代の閉塞感』

https://www.buzzfeed.com/jp/tatsunoritokushige/sunny-interview


『平成最後の夏。元コギャルを集めて『SUNNY 強い気持ち・強い愛』“同窓鑑賞会”をしてみた | ハフポスト』

https://www.huffingtonpost.jp/2018/08/22/sunny-movie_a_23507516/


『広瀬すず、池田エライザらが90年代風コギャルに変身 “写ルンです”で撮り合った写真がチョベリグ - ねとらぼ』

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1807/22/news013.html


『映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』制作陣に聞く、90年代のこと LINEのこと。 | LINE みんなのものがたり』

http://stories-line.com/talk/00021/



また、現在、木造で高層ビルを建てるというプロジェクトが注目されているようです。



『次世代の高層ビルは、木でつくられる──世界各国で進む木造高層建築プロジェクト|WIRED.jp』

https://wired.jp/2017/06/24/wood-skyscrapers/


『日本にも来るか、木造高層ビルが北米でブームに | BUSINESS INSIDER JAPAN』

https://www.businessinsider.jp/post-175171


『70階建ての木造高層ビル、住友林業が計画 - ねとらぼ』

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1802/10/news013.html



新国立競技場を設計した、建築家の隈さんも


コンクリートから木材へ。自然との共生。負ける建築。


といったメッセージを発信しています。


単なる過去への回帰ではなく、それをより進化させた何かを生み出す時代。


自然や景観を無視し、経済成長や利便性だけを追求してきたこれまでとは違い


今後は、自然との共生や景観に溶け込む建築を


目指していくことになるのかもしれません。



『建築が“キャラ立ち”を競う時代は終わった:日経ビジネス電子版』

https://business.nikkei.com/atcl/opinion/16/051300012/052500003/


『日本人のセンスと教養を破壊した意外な犯人:日経ビジネス電子版』

https://business.nikkei.com/atcl/opinion/16/051300012/052500004/



時代は繰り返すと、よく言われていますが


過去の物や価値観を古臭いと判断するのではなく


現代に活かせる何かが、あるかもしれない。


もしかしたら、現代の問題点を解決するヒントになるかもしれない。


そういった発想や視点が重要なのかもしれないと個人的には思います。


今日から、日本では真の意味で、21世紀が始まりました。