2018年6月26日火曜日

ネチケット

ブロガー“Hagex”さんイベント後に刺殺か 「信じられない」「日本のネット史に残る事件」とネットに衝撃

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1806/25/news073.html



いまや、死語になりかけている“ネチケット”という言葉。


2008年に起こった「秋葉原通り魔事件」も、ネット上でのトラブルからだった。


秋葉原の事件も、今回の事件も、“結果”だけが注目されて


「それを起こした人間は酷い人間だ」


という印象を持っただけで終わってしまう人が多いけど


それだけで済ませてはいけないと、個人的には思う。



秋葉原の事件について、過去にも書いているけど


『こういう事件ってさ』

https://sauzand.blogspot.com/2010/07/blog-post.html


『秋葉原の事件に思うこと』

https://sauzand.blogspot.com/2011/03/blog-post_8.html


「何故、こういった事件は起きたのか」


ということを考えなくてはいけないと思う。


これらは、全く特別な事件ではなくて、誰にでも起こりうる事だと思っている。


実際、世界中で、多くの人々が情報や意見を発信し


それを見た人が、色々な感想を抱いて、コミュニーケーションしている。


それがお互いに、楽しく充実したものであればいいけど


最近では、ネット上でのトラブルが非常に多いように思える。



自分は、まだ子供だった90年代後期からネットを利用しているけど


その頃と比べて、明らかにモラルは低下している。


それこそ、比較にならないくらい。


まず、見ず知らずの人にタメ口で話すということは、ありえなかった。


相手が男性だろうと女性だろうと、子供であろうと大人であろうと


全ての人に敬意を持って接していた。


モラルの欠けた、やりとりをしていたのは2chくらいだった。


それが、2ch以外にも広がって


今では、タメ口が当たり前。


それどころか、相手を“お前”呼ばわりするのも当たり前で、煽るのも当たり前。


それに対して不快感を覚えても


「煽り耐性が無い」


ということで、正当化されている。


こういったことは、ネット上のほぼ全てで起きている。


ここmixiを始め、FacebookやInstagramなどのSNS。


YahooニュースやTwitter。


ニコニコ動画やYouTubeなどの動画投稿サイト。


その他には、2chの書き込みをまとめた「まとめサイト」など。



なぜ、こういったことが頻発しているかと言えば、“リスクが無いに等しい”から。


匿名で、いつでもどこでも誰でも書き込める。


ネット上でトラブルを起こしても、罰せられるわけではない。


基本的に、現実には何の影響もない。


こういった人々は、“言論の自由”という言葉を掲げていたりするけど


“自由には責任が伴う”ということを忘れるべきではない。


つまり現代には、“無責任な人間が多い”ということ。



今回の事件も、起こした犯人が悪いのは当然だけど


では、そもそも何故被害者は殺されたのかということ。


何らかの恨みを持たれたからでしょう。


その原因は誰にあるのか。


「犯人が100%悪い!」


といった対症療法的発想では、同じような事件は何度でも起きる可能性が高い。



ネットでの中傷は、“精神的な殺人”でもあると自覚するべき。


「ネットは、そういう場所だから」


と、開き直る人も多いが、そんなことは決してありえない。



個人的には、もっと厳格な法整備が必要なんじゃないかと思う。


下がりすぎたネット利用のハードルを、適切な高さまで引き上げる必要があるのでは。

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