2016年11月13日日曜日

正論だけでは、問題を解決することはできない。

米大統領選の結果を受け「安全ピン」で意思表示する動き広がる

https://www.fashionsnap.com/article/2016-11-12/saftypin/



何が正しくて、何が間違っているか。


そんなことを議論したがる人間は多いが


“正論”を振りかざすことで、世の中の問題を解決できるかというと、不可能だと思っている。


とある作品からの引用だが


「正しいことよりも大切なことがある」


という言葉は、真実だと思っている。



個人的には、“他人の権利を奪うことは許されない”というのが


唯一揺るぎないことであると思っている。


その、権利を奪うような行為。


つまり、殺人や強盗といった犯罪や、差別や迫害といったモラルに反する行為。


犯罪は、犯罪として裁かれるべきだし


特定の対象に対して、差別や迫害を行う人間も、同様に報いを受けるべきだと思っている。



『トランプの勝利により、今、マイノリティに何が起こっているか - Togetterまとめ』

http://togetter.com/li/1047120



たまに見る意見として


「差別主義者を差別するのも差別だ」


というものがある。


個人的には、こういった意見は詭弁だと思っている。


差別は、他人の権利を奪う行為。


個人的には、殺人や強盗などといった犯罪と変わらないと思っている。


むしろ、きちんと裁かれる上記の犯罪よりも、厄介な行為だ。


罪を犯せば罰を受けるのが現代の常識。


ならば、差別や迫害によって他人の権利を奪うような行為をする人間は


せめて同様に、自分も差別や迫害を受けるべきだと思っている。


それに対して、文句を言う権利など無い。


それが嫌なのであれば、今すぐ差別や迫害といった行為を止めればいいだけの話。


そうすれば、差別主義者ではなくなるため、自分自身が差別を受けることもなくなるだろう。


簡単なことだ。



そんな簡単なことができない理由は一体何なのか。


やはり、“教育”に問題があると考える人間が多いだろう。


だからこそ、差別や迫害といった行為をする人間は


教養の無い、世間知らずの田舎者といったイメージを持たれやすい。


今回の件もそうだが


上記のようなイメージが強い、南部の人間の多くが支持していた。


逆に、リベラル(寛容)な人間が多いとされるNYCでは


8割から9割の人間が不支持だったとのこと。


今回の結果を受けてNYCの人々は、深い悲しみと怒りに打ちひしがれているという。



人種、宗教、外見、性別、年齢、出身地etc...


表面的な部分だけで、判断しようとする人間は多い。


こういった差別や迫害は、主にアメリカだけの問題と思われがちだが


日本でも、こういった問題は存在する。


レイシズム(人種差別)、セクシズム(性差別)、エイジズム(年齢差別)は


“三大差別”と呼ばれる、代表的な差別思想だが


島国だった日本では、人種差別とはあまり縁が無かった。


しかし、近年では“ヘイトスピーチ”などが問題視された。


日本においては、“性差別”と“年齢差別”が大きな問題になっている。


“性差別”に関しては、改善の意識が高まりつつあるが


特に“年齢差別”に関しては、未だに進展が無く、根深い問題だ。


人間は、誰しも年をとる。何もしなくても年をとる。


“年齢差別”のせいで、年をとるにつれて、チャンスや可能性が減っていくということは


生きることは辛いことであり、長生きは地獄だと解釈することも間違いではなくなってしまう。


若年層が将来を悲観したり、自殺をするのも無理は無い。


「年齢なんてただの数字」


そういった価値観が日本でも常識となれば、もっとこの国は良くなるはず。



“社会”や“世間”という言葉が、よく使われるが


“社会”も“世間”も、存在しているが、存在していない。


何が言いたいかというと、所詮一人一人の人間の集合体に過ぎないということ。


社会や世間を変えたいと思うのなら、まず自分から変わること。


そして、身近な人間を変える。


そうやって、波紋のように中心から外側へと広げていく必要がある。


極端に言えば、“社会”や“世間”などというものは、幻想に過ぎない。



最後に、個人的に思うこととしては


“先進国”であるのならば、“衣” “食” “住”の3つは無条件で保障されるべきだと思っている。


格差は仕方が無い。


格差を無くすことは不可能だし、強引に平等を推し進めれば、共産主義になってしまう。


格差を無くすのではなく、貧困を無くすべきだと思う。


これは絵空事ではなく、実現可能なことだと思っている。

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