iPhoneの寿命は3年、Macは4年?
昔、横井軍平さんという人が任天堂にいて
マリオの生みの親である宮本茂さんの師匠のような存在。
その人は、ウルトラハンドから始まり、ゲーム&ウオッチ
十字キー、ドンキーコング、マリオブラザーズ、ドクターマリオ
ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイなど、数々の商品を生み出してきた。
時には、バーチャルボーイという、かなり尖った商品も開発し、失敗してしまうこともあった。
バーチャルボーイに関しては、昨今のVRブーム(?)で再び話題となっている。
個人的には、日本のスティーブ・ジョブズだと思っている人。
詳しく知りたい方は↓の動画がオススメ。
そんな横井軍平さんの、ゲームボーイの開発秘話を思い出した。
ほぼ同時期に、セガがゲームギアというカラーの携帯ゲーム機を発売しており
ゲームボーイと比較される。
何故、ゲームギアはカラーなのに、モノクロのゲームボーイに負けたのかと。
横井さんは、ゲームボーイの開発には、かなりの苦労をしていた。
詳しく書くと、かなり長くなってしまうので今回は割愛。
ゲームボーイはモノクロの携帯ゲーム機だ。
何故モノクロなのかということは、当時かなり言われていたらしく
同じ任天堂の社員にまで言われていたという。
カラーにしてしまうと、コストが高くなる上に、燃費が悪くなってしまう。
「それじゃ、ACアダプターを付ければいい」と言われるが
それでは、家でしかプレイできなくなり
そうなるとファミコンと比べて小さな画面で遊ぶことになり、デメリットしかなくなる。
実は、セガのゲームギアはカラーだが燃費が良くなく
単三アルカリ乾電池6本で、約3時間しか遊べない。
しかし、ゲームボーイは、モノクロではあるものの
単三アルカリ乾電池4本で、約35時間遊ぶことができた。
横井さんは、ユーザーの“求めていないもの”を探り、本当のニーズを知るべきだと言っていた。
開発者や技術者は、最新技術などを使いたがり
ユーザーが求めている以上の機能を付け加えてしまう。
そうすることで、コストが上がり、複雑かつ使いづらいものになってしまう。
モノクロとカラーでは、カラーの方が良いに決まっている。
しかし、そのデメリットとして、価格が上がり、電池の消耗も激しくなってしまう。
そういったものを、ユーザーは本当に求めているのかどうか。
これは自分なりの解釈だが、まず快適かつ使いやすく。
その上で、より良い商品を作ることが重要。
横井さんは、常にアイディアの重要性を唱えていた。
横井さんの「枯れた技術の水平思考」という言葉が、その象徴で
革新的なものというのは、既存技術の組み合わせと
斬新なアイディアによって生まれるものだ。
他にも色々とエピソードはあるが、長くなりすぎるのでこのへんで。
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