レンタルDVDで観た。
正直、あまり興味はなくて、期待もしていなかったんだけど
観終わってみると、素晴らしい出来だった。
前作も観たことがあって、同様に素晴らしい作品だと思っているけど
今作は、前作よりも内容が濃いと言うか深い作品だった。
個人的には、前作よりも面白かった。熱い作品だった。
タイトルを見れば分かる通り、マイクとサリー(と、他のチームメイト)の成長物語で
実にアメリカらしい学園物語。
今回の主役は、ずばりサリーではなくマイク。
前作では、マイクはサリーのサポート役という立場で(今回もそうだけど)
サリーと比べると、物語の中心人物ではなかったんだけど
今作では、これでもかというくらいの中心人物。
この映画を観て初めて知ったんだけど、マイクはすごい努力家だったんだね。
自分は、ここまで努力家ではないけど
共感する部分や自分に似ているなと思った部分が結構あった。
先人に憧れて、その道を目指したり、すごくポジティブだったり。
すごく励まされたし、勇気付けられた。
終盤のサリーがやった行為は、個人的に巧いなと思った。
他人のレビューを見ると、賛否が分かれているようだけど
あのまま全て上手くいっていたら、話の流れ的にご都合主義になっていた。
実際観ている間、そう感じていた後にあの展開だから巧いと感じた。
その後の二人の友情と頑張りによって成り上がり、前作へと繋がっていくんだね。
コンビやチームを描いた作品というのは、本当に良いものだと思う。
完璧なヒーローではないんだけど、秀でた部分は確実にある。
でも、どこかが足りない。
その足りない部分を、相棒やチームメイトで補い合い、完璧なコンビ、チームになる。
自分の長所を見つけて、それを徹底的に活かして武器にする。
その武器で他の人を支え、反対に支えてもらう。
王道かつ最高の物語だと思う。
上でも書いた、終盤のシーンに関して否定的なレビューも結構あるんだけど
そこら辺が、いかにも日本人らしいと感じたね。
確かにガッカリする展開かもしれないけど
話の流れ的には大正解だし、何もかもが上手くいって
大団円で終わるよりも、二人にとって得るものは大きいだろうし
物語としても、現実的で説得力がある。
それに、あの展開のおかげで、前作へと繋がっていく様子が
より感動的なものになったと思う。
日本は学歴社会だから、キッチリしていないと納得いかないのかな?(笑)
この作品は、超絶実力社会的な映画だったと思う。
エリートに勝てないなら、努力と連係プレイ。
物語の王道だと思う。
前作の最後は、“怖がらせる”が“笑わせる”に変わるんだよね。
そういう意味でも、マイクは大成功したんじゃないかな。