KONAMI藤井隆之氏、『がんばれゴエモン』シリーズの再起を示唆
https://www.inside-games.jp/article/2012/08/31/59363.html
「がんばれゴエモンシリーズ」は、SFC1作目の「ゆき姫救出絵巻」まで。
2作目の「奇天烈将軍マッギネス」からおかしくなっていった。
ゲーム的には面白くなっていたが、ゴエモンの世界観が壊れていった。
なぜかと言えば、「ゴエモンインパクト」の存在。
もはや“からくり”ではない。
“からくり”とは燃料を必要とせず、仕掛けだけで動くものを指すと自分は考えている。
「ゴエモンインパクト」は、燃料が必要だということがキャラクターの口から説明されている。
元々、時代錯誤な現代的要素も混じっていることから
その面白おかしさが長所の一つではあったけど
やはり、江戸文化が基盤になっているのは確か。
「ゴエモンインパクト」の登場によって、一線を越えてしまい
オーバーテクノロジーによるナンセンスなSF江戸風作品になってしまった気がする。
それが好きな人もいるだろうけど、自分にとっては残念だった。
特に「ゆき姫救出絵巻」は思い入れが強く
世界観的にも、ビジュアル的にも、音楽的にも、ストーリー的にも
江戸情緒を感じる唯一のゲームだった。
各地の飯屋では、その地ならではの料理が並んでおり
大和ステージでは、天然記念物の鹿を叩くと罰金といった
小ネタが効いており、非常に良かった。
タイトルで流れるBGM「ゴエモン音頭」も
演歌歌手の三橋美智也さんによって歌われていた。
それが失われ、コミカル・ギャグテイストが強くなっていったのは非常に残念。
時代の流れだろうけど、自分は「奇天烈将軍マッギネス」で
「がんばれゴエモン」シリーズは完全に見限った。
わびさびは?歌舞伎は?粋は?
ゴエモンはヒーローではない。天下の大泥棒、義賊のゴエモンだ。
今のKONAMIに江戸情緒、日本文化の良さが理解できる人間がどれほどいるのだろうか。
悪いけど、全く期待できない。
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