2016年4月8日金曜日

ゲームとは

■鬼の編集者・鳥嶋和彦が「FFはクソゲー」発言!? 坂口博信は「マシリトにほめられた気がする」と大人な対応

(おたぽる - 04月07日 14:11)




今のスクウェア・エニックスは、生みの親の遺産を運用しているだけのように思えてしまう。


新作も、「FF」の続編かスピンオフ。


完全新作が出ても、後に続かない。


「FF」に変わる看板作品を作り出せていないのではないだろうか。



「FF」全盛期に携わっていた主要メンバーは


大体「FF VI」が最高傑作だと感じているようだ。



『スクウェア同窓会の断片』

http://togetter.com/li/11632



海外で最も評価の高いのも「FF VI」だったりする。



『海外サイトIGNが選ぶ“歴代RPG作品ベスト100”』

http://www.gamespark.jp/article/2012/09/15/36010.html


『10 Best Final Fantasy Games』

http://arcadesushi.com/best-final-fantasy-games/


『海外メディアが選ぶファイナルファンタジーシリーズ、キャラクターランキング』

http://zakuzaku911.com/archives/4405726.html


『英国メディアが選ぶ『ファイナルファンタジー歴代作品』ベスト25』

http://www.gamespark.jp/article/2016/01/05/62854.html


『FF海外ランキング TOP14』

以前、植松さんが海外メディアにインタビューを受けた時


「坂口さんが去ったのであれば、ファイナルファンタジーという作品は

 もう作ってはいけないような気がする。」


と発言している。



『1UP.com植松伸夫ロングインタビュー3 2/3』

※上記の発言は4:07から。

今のスクウェア・エニックスから、「FF」シリーズを取ったら何が残るのだろうか。



過去の遺産を守ることは悪いことではないし、むしろ良いことだと思っている。


過去の人気シリーズが、姿を消した例は数多くある。


KONAMIは、「悪魔城ドラキュラ」や「グラディウス」、「幻想水滸伝」、「ゴエモン」、「魂斗羅」


「サイレントヒル」、「ツインビー」、「パロディウス」など。


カプコンは、「鬼武者」や「ディノクライシス」、「デビルメイクライ」、「ファイナルファイト」


「魔界村」、「ロックマン」など。


SCEは、「アークザラッド」や「クラッシュ・バンディクー」、「SIREN」、「サルゲッチュ」


「ジャック×ダクスター」、「どこでもいっしょ」、「ぼくのなつやすみ」、「ワイルドアームズ」など。


セガは、「アウトラン」や「アフターバーナー」、「エターナルアルカディア」、「クレイジータクシー」


「サクラ大戦」、「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」、「シーマン」、「ジェットセットラジオ」


「スペースチャンネル5」、「スペースハリアー」、「ナイツ」、「ハングオン」など。


多くの名作が消えていった。



そんな中で、任天堂は、マリオ以外に


「ゼルダ」シリーズ、「メトロイド」シリーズ、「スターフォックス」シリーズ


「ドンキーコング」シリーズ、「どうぶつの森」シリーズ


そして「スプラトゥーン」などの、現在も人気のシリーズ作品がある。


「ウェーブレース」や「カスタムロボ」など、消えた作品もあるが


ファーストで孤軍奮闘できる秘密は、ここにあると思っている。



ただ、ゲーム業界全体として思うこととして


ゲームを語る際に、まずグラフィックの話になってしまうことが多いように感じる。


「綺麗だな」や「リアルだな」、または「グラしょぼいな」とか。


綺麗な映像が見たいのなら、ピクサー映画でも観ていればいい。


ゲームは“触ってなんぼ”の娯楽。インタラクティブな娯楽。


つまり、プレイヤー側とゲーム側の、双方向のやり取りで成立する娯楽。


他の娯楽のように、コンテンツ側からの一方通行な、受動的な娯楽ではない。


だからこそ価値がある。


いくらグラフィックが綺麗になろうと、音が綺麗になろうと


ゲームの本質は、8bitの頃から全く変わっていない。


それは、触って楽しいかどうか。



「Minecraft」は、グラフィックだけがゲームの面白さではないことを


証明したのではないだろうか。


また、「DQ XI」も、3DSにてドット絵による表現を採用した。


海外でも、8bitや16bitのゲーム需要は、地味に存在する。


日本の外国人観光客数は、毎年右肩上がりに増えているが


最近では、その外国人観光客が、レトロゲームを買い求めているらしい。



『レトロゲームの海外流出を巡る現場の声』

http://togetter.com/li/735579


『海外「マジ天国だ!」日本のレトロゲームショップは宝の山だった!』

http://kaigai-matome.net/archives/31564944.html


『懐かしのレトロゲーム求め… 秋葉原に集まる外国人たち』

http://www.afpbb.com/articles/-/3064877



最近のゲームについて、よく言われるのが、システムや操作が複雑だという点。


特に、日本のゲームは、やたらシステムを複雑にしたがる傾向にある気がする。


「~システム」と、わざわざ名前まで付けて、前面に出している印象。


そうすることで、独自性や斬新さを出したいと考えているのかもしれない。


しかし、個人的には、システムは可能な限りシンプルにした方が良いと思っている。


全てのシステムをシンプルにしろというわけではなく


ゲーム内で利用頻度の高いシステムは、シンプルかつ快適に利用できるようにすべきだと思う。


少し凝ったことがしたい場合などは、多少複雑になっても構わないのではないか。



海外でFPSが人気なのは、既に完成されたゲームシステムだからではないだろうか。


そして、ものすごくシンプルなシステムであるということ。


照準をターゲットに合わせて撃つだけ。ものすごく簡単。


システムが完成されており、シンプルな分


世界観やストーリー、グラフィックや演出に


リソースを割けるのではないかと自分は考えている。



グラフィックは確かに重要だと思う。


自分も、2Dより3Dが好きだし、高解像度で高クオリティなグラフィックが好きだ。


さらにオープンワールドで、60fpsだったら最高だと思う。


しかし、最重要ではない。


一番重要なのは、やっぱり操作性。


ゲームのジャンルは幅広くとも、唯一の共通点は、操作をするという点。


その操作が心地良くなかったら、ゲームをプレイしている間、ずっと不快に感じてしまう。


逆に、触っているだけで楽しかったら、プレイしている間、ずっと快適に感じることができる。



個人的には、グラフィックよりも、フレーム数に気を使ってほしいと思っている。


最新作である「FF XV」のフレーム数は30fpsであるとのこと。


しかも、それは目標であり、現時点では30fps未満らしい。


アクション性の高い最新のゲームで


60fpsはおろか、30fpsにすら届かないのは、正直どうかと思ってしまう。


ゲームとしての面白さを重視するのであれば


グラフィックのディテールを落としてでも、60fpsにしたほうがいいとおもう。


高グラフィックで低フレームレートより


中グラフィック高フレームレートの方がゲームとしては格段に面白い。


アクションゲームでの30fpsと60fpsでは、全然爽快感が違う。



色々書いたが、やはりゲームは触っていて面白いかどうか。


そして、絵の綺麗さより、動きの方が重要。


「FF XV」は、当初、「FF XIII」の関連作品だったが、後に「FF XV」に改められ


開発期間も10年とのことで、開発費も相当なものだろう。


果たして、利益どころか開発費の回収も可能なのかどうか。


「FF VII」も、かなりの売り上げだったが、結果的には赤字となってしまった。


今回の「FF XV」は、オープンワールドということで


関心は持っているが、一体どうなることやら。